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zoom RSS デジタルの凄い写真!を見てしまった

<<   作成日時 : 2007/06/01 09:05   >>

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もしかしたらこれは今日あたり「先月号」になってしまうかも知れない『日経おとなのOFF』6月号。
その特集「仏像の美に癒される」。
タイトルとは全然違う。仏像がもの凄い迫力で迫ってくる。これ以上ない、というくらいの精密描写で心に「ズン」と重く入り込んで、一瞬何も考えられなくなったような感覚になる。

素晴らしい!! 
書店で目にして「これはただ者でなないな」と思ったら、何と「楽園」シリーズの写真集を出している三好和義氏の手による写真だった。
今回のこの写真はデジタルカメラで撮られている。小さく撮影中の写真があるが、35mmカメラのようだ。
35mmでこれだけの描写をしてしまうのか?!!
仏像の歴史、その重ねてきた時間の重みが、表面の質感から心の中に直接響いてくるようだ。

三好氏のコメントがある。
「土門さんの頃にはなかったデジタル撮影の技法を用いることにより、暗いお堂の中では本来見られない形や色を再現。さらには私がそこで感じた、お堂全体を包む神聖な空気までも写真に収めることができたと思います」
その通りでございます!

土門拳氏の『古寺巡礼』は、自身が車椅子の生活になっても続けられたライフワーク。これももの凄い迫力で迫ってくる力強い写真なのだが、三好氏の今回の写真は、実際にそこに行って、双眼鏡まで使って間近に見ても、見られない迫力がある。
恐らく自然光プラスαのライティングしかしていないと思うのだけれど、それでこの迫力である。

デジタル恐るべし。
フィルムの写真は光が命であり、土門拳さんの頃は、もの凄く光を当てていた筈。
デジタルの長所は、光が弱い所の描写にある。(勿論一眼レフクラスの受光素子の大きさは必要で、コンパクトカメラではその長所は現れにくいのだが)

数年前、銀座のギャラリーで三好氏の四国88カ所を撮った『巡る楽園』の写真展を見た。
その時の写真はペンタックス645にポジフィルムを入れて撮ったものを、スキャナーで取り込み、プリントしたものだった。透明インクが重なって作られるデジタルプリントの描写の凄さ、その進歩を目の当たりにして驚いた。
氏もその段階ではフィルムを使っておられたが、その後「南の楽園」を撮る時は、波など水の描写はデジタルがいい、と確か仰っていた。
自分が表現したいものを、よりよく表現してくれるものとして道具を選ぶ、これこそプロ、と思う。
そして今回はデジタルによってのみ撮影できる写真が撮られている。

恐らく、土門拳氏もデジタルカメラを手にできたらこんな写真を撮りたかったんだろうなあ、と思う。


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