倫敦巴里

アクセスカウンタ

zoom RSS デジカメとフィルム、特性の違い

<<   作成日時 : 2009/05/03 08:19   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 3

画像
デジタルとフィルムと両方を使ってみて、その表現における一番の違いは何か?・・というと、例えばこの写真のような被写体。

これは、高野山金剛峯寺の夜の山門。2月14日の夜、常楽会が始まる前に撮ったもの。
オリンパスE-30で撮る。「階調」は標準だから、暗部を持ち上げたりしていないはず。
で、これだけ写った。

これと同じものをマミヤ7にISO400のポジを入れて撮ったら、提灯しか写らなかった。
余りの写らなさに、ポジを捨ててしまったので、ここで比較ができなくなってしまったが、フィルムとデジタルでハッキリ違いが出たのはここだった。

デジタルは光が弱いところに強い。
フィルムは光があることが条件。
たっぷり光があるところでは差が出ないが、光が弱い所で差が出る。

ラチチュードという、露出の許容範囲を語ることにあまり意味はないが(適正が良いに決まってる)、ハイエンドからローエンドまでの幅で言えば、階調が広くなるような現像をしたモノクロが一番階調が豊かである。

カラーネガは、露出オーバーへの許容範囲が大きい。
露出オーバーで撮っても救える。救えるだけで良いことではないが、オーバーに強い。
「使い切りカメラ」はこの特性を生かしたカメラである。
が、アンダーには極めて弱い。

カラーポジが露出の許容範囲は一番狭い。
しかし、これはこれで使い方、である。
カラーポジの特性が生きる、特性を生かすシーンというものがあるわけだ。

対してデジタルは、露出オーバーに関しては極めて弱く、すぐ「白トビ」となってしまう。
この点、カラーポジも近いが「とび方」が違う。
アナログ録音と、デジタル録音の「レベルオーバー」と同じような感じ。

しかし、フィルムの感材とデジタル・センサーの感光特性の違いなのだが、デジタルは弱い光を拾ってくれるようだ。
この特性を生かすのが、各社が取り入れている階調拡大機能。
ハイライトを抑えておいて暗部のデータを持ち上げるわけだ。

私が撮った高野山の山門の写真でいうと、この階調は、モノクロでかなり頑張ってやっと出る階調であると思う。
カラーネガで撮ってみれば良い比較になったのだが・・・

もっと高感度特性の良いカメラで、尚かつ階調を広げるモードにするともっとよく写るかも知れない。
今のところ、それをやると暗部のノイズが目立ってしまう場合もあるようだけれど、ストレートでこれだけ出れば立派なものだ。
ほとんど見た目に近い印象である。

光が良く回っているところではフィルムの方が良いと思えるところもあるが、光が弱いところでは差が出る・・・・
「使い分け」とは、この特性の違いを分かることだと思う。

ちなみに、天体などの分野ではデジタルは大歓迎のようだ。

フィルムは「相反則不軌」という特性があって、長時間露光をすると感度などの特性が変わってしまう。

プロ用のフィルムでは、4×5とかで拡大して絞って露出が延びると感光特性が変わってしまうことに対応するために、長時間露出用のフィルムを別に売っていたほどである。

特に大きな問題は露出時間。
天体など1時間、2時間などという露出をすると、フィルムの感度がドンドン下がってしまうから、より多くの星を写そうと思ったら、もっともっと露出時間を長くしなければならなかった。
イタチごっこのようだった。

デジタルではカラーバランスの変化も、感度の低下もなく、また高感度にもできる。
例えばISO1600で撮れば、何秒露出してもISO1600のままである。
この当たり前のようなことがフィルムではそうならないのだった。

もっとも、デジカメの「ノイズ除去」が星をノイズと判断して消してしまうことも考えられるから「彗星を探す」ような目的で、厳密に撮るためには、問題もあるが、キレイには撮れる。
おまけに赤外線の領域まで撮れたりするし、デジタルは天文には良い。

これがデジタルとフィルムの決定的な違いで、とにかくこの暗部の出方には、比較して驚いた。
この特性の違いを睨みつつ、マミヤ7では、積極的にネガカラーを使い込んでみようと思っている。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
ご明察。
大神謙一
2009/05/03 19:34
暗部の階調は、デジタル画像は有利ですね。

長良川鉄道の木造駅舎内を撮ると、デジタルだと、外光(太陽光)のみの薄明かりの基で肉眼並みに表現出来ます。
これがフィルムだとつぶれてしまう訳で、、、。
ストロボを用い傘バウンスでアンダー目に撮影することになり、面倒で難しい事になります。

話は変わりますが、写友の写真展作品で、ポジで撮り、スキャナーで取り込み暗部階調を出した作品を観ました、ヨーロッパの渋い旅写真でした。

暗部の表現、、、この辺りはデジタルの優位性ですね。
大神謙一
2009/05/08 06:51
ポジ-ポジプリントの発色も階調もひどいものでしたね。
迫力はありましたが、コントラストが高く、階調は狭く、発色は濁っていて、ポジの画像からは、ほど遠いものになってしまってまいた。
「楽園」写真家の三好和義さんの「四国遍路」の写真展で、ペンタックス645にポジを入れて撮ったものをスキャンして普通紙や和紙にプリントしたものを実際に見て、そのできの良さに驚きました。その手があったか!と思いました。
当時、デジタル・カメラはまだまだでしたのでカメラは645を使われたのでしょうが、今は氏はデジタルですね。
プリントして写真展、となると、デジタルのプリンターが一番、ということですね。ポジで撮ったものに修正を加えてプリント、ということもできますから。
三日ボーズ
2009/05/08 16:57

コメントする help

ニックネーム
本 文
デジカメとフィルム、特性の違い 倫敦巴里/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる