倫敦巴里

アクセスカウンタ

zoom RSS DTPによって印刷は悪くなっている(その2)

<<   作成日時 : 2010/01/06 08:54   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

今、中。小規模印刷業界は、デジタルの気軽さの中で、大切なものを見失っている。

簡単に安く、という事が可能になって、質が酷く低下してしまっている。嘆かわしいことである。

例えば、パソコンのモニター画面のキャリブレーションなんて、幾らやっても、プリントと同じになる訳がない。
同じに見えるようにする、しよう、という考えがそもそもの間違い。
それは、そうするしかないから、なんとかしようとしているだけであって、人間の「ノーミソによるコンバート」がなければ「同じに見える」訳がない。

透過光と反射光で見る物が同じになるわけがないではないか。
まして、印刷はYMCKの4色だし、モニターは限られた色のRGBの3色である。
片やインク、片や光。
同じような感じに見えるようにしているだけである。
「だいたいこんなもんだろ」「画面でこんなときは、こう印刷されるだろう」と、脳内転換をして思っているだけ。イコールじゃない。

パソコン用の機械はRGBの三色が基本である。
私が見ている「校正刷り」もRGBが元になっているプリンタのようだ。
スミベタがベタになっていない。

4色データで作業している筈だが、この校正のプリントは4色ではないようだ。

もしかしたら、デジカメの印刷上がりの悪さは、ここに原因があるのかも知れない。

メジャーな商業印刷でも質が著しく低下しているものがある。

以前の記事に書いたが、デジタル一眼レフのカタログの印刷が、目を覆いたくなるほどによろしくない。

こんな仕上がりにしかならないなら、デジカメなんていらない!と言いたくなるような酷いものである。
キヤノンだって、ニコンだって、酷い。
キヤノンのは、特に写真の出が悪い。

どうしてあんなに悪いのだろう?
キヤノンはナットクしているということだろうか?・・・ナットクされては困るが。

いま、デジタルカメラで撮った写真がキチンと印刷されているのは「デジタルカメラマガジン」とかの専門誌だけである。「風景写真」誌も印刷への拘りがあって、デジタルの出も良い。
「アサヒカメラ・日本カメラ」なども頑張っているが、時々悪い物がある。

どうしてカメラのカタログの印刷が悪いのか?

そもそも、RGBのデジタル信号を、YMCKの4色データにする時に不具合があるのだろう。
ソフトのことは分からないが・・・「QuarkXPress」で日本の「級数」を扱うことができるが、それはあくまで「ポイント」で計算するQuarkXPress内部で、ポイントを級数に演算しているだけのこと、だから、時々小数点以下の端数のために支持通りにならないことがある。

・・そんなものだろうか? 分かりにくいが・・。

フォトショップでYMCKに変換しても、それはRGBのデータを4色っぽく変換しただけで、初めから4色にしたものではないのか・・?・・と想像するのだ。

デジタルカメラの写真を印刷した物で一番違和感があるのが「黒の締まりが無い」ことである。
スミ版が無いような感じなのだ。

これはもともとRGBという、スミ版が無いデータを、黒も含めた4色のデータに変えるときに、スミ版の生成がうまくゆかないのではないか?

RGBは光の三原色。
YMCは色の三原色。

しかし印刷する時に、YMCの3色では黒が締まらないので、古くからスミを加えて4色で刷っている。
パソコンのプリンターも4色が基本だが、パソコン内部ではあくまでもRGBで処理しているはず。
それをプリンタ・ソフトがYMCKに変換しているのだろう。

ただ、それだけでは良く出ないので、ここでも補完するように、薄いマゼンタだの、薄いシアンだの、色々混ぜて6色だの7色だのになってしまってたりする。

パソコンでの4色が、これまでの4色分解と違うのは、パソコンはRGBの光の三原色が前提。
これまでの製版による4色分解は「初めからYMCKの4色に分解する」ということである。

スミも含めたYMCKで印刷することを前提に、4色に分解するのだから、当たり前だが、この当たり前なことになっていないのが、現在のDTPである、と言えないか?

そこへ持ってきて、4色の色校正もできないようになってしまって、地方の印刷は退化している。

どこでもMacを導入してDTPができるようになっても、お手軽になっただけで、品質が上がった訳ではない。
お手軽だし、安くできるが、品質は悪くなってる。

地方の印刷は、今、こんな状況なのである。
実に、嘆かわしい。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
デジタルは便利です。
本業で良く使います。

しかし、今はデジタルに一本化されて来て問題もあります。

まず、撮影後にカメラマンが休めないのが最大のネック!
白飛び、データ損失、色拾い、等、後から出て来るので、、、。
だから多目に撮る、、、すると後で多くの画像を観る事になり疲れる、、、

プロはかなり疲れてる感じです。
大神謙一
2010/01/10 06:44
DTPにおいても、デザイナーが文章や写真の面倒まで見るようになって大変だと思います。
写真でも、製版の部分までカメラマンがやらなければならなくなったというのが大変ですね。
自分でRAW現像して、調整して、というのを自分でやるのは、撮影のみに集中すれば良かった時代と変わってしまいました。
依頼写真も版下も、良い時期にやめたと思ってます。
三日ボーズ
2010/01/10 12:37

コメントする help

ニックネーム
本 文
DTPによって印刷は悪くなっている(その2) 倫敦巴里/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる