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zoom RSS DTPによって印刷は悪くなっている(その1)

<<   作成日時 : 2010/01/06 08:52   >>

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現在、今秋に行なわれる「全日本仏教徒会議・栃木大会」の準備中で、ポスターの制作を進めているのだけれど・・・参った。

印刷の上がりが悪すぎる。
信じられないくらいに悪い。

印刷前の色校正なのだけれど、このプリントアウトの仕上がりが悪くて、私には「カンプ」にしか見えない。

とにかく青空の仕上がりに拘って、マミヤ7と43mmで、ベルビアとプロビアを使って、良い感じを狙った。
・・が、これが出ない。

初め「ちょっと明るめに」と言ったのが、どうオペレーターに伝わったのか、デジタルで思い切り補正した、露出オーバーの失敗写真になってしまった。

だいたい、印刷屋では、私がいた頃からそうだけれど、暗めの写真を明るく出すようにする。
暗いと失敗だが、明るい分には良いという感じがある。
一般ピープルでも、自分の写真が露出アンダーの失敗写真であることは気づき難いが、印刷されると「暗い」ということに気づく場合が多いのだ。

なので、暗いよりは明るく、という感じで写真を分解している。

・・が、それにしても酷い。

で、もっと濃く、と言ったら「これだけ大きくしたら薄くなる」と言う。
初めて聞いたよ!そんなこと。

結局、スキャンを内製にしているようだ。
どんなスキャナーを使っているのだろうか?

ここに、現在の印刷屋の問題がある。

DTPによって、とにかくMacを使って印刷物のデータを作れるようになって、版下・製版というものが無くても印刷物ができるようになってしまった。
ある意味、印刷屋もお手軽になっている。

この「お手軽」の弊害である。

それによって消滅しつつあるものがある。
厳密な「色校正」である。

カラー印刷をするには、地方の、例えば私が務めていた県内一クラスの印刷屋でも、カラーの製版はできなかった。
それは、写真の分解も含めて専門会社へ外注に出す。

製版が終わると、その確認のために「色校正」というものが出てくる。

これは、製版会社で、実際に印刷に使う紙を4色の印刷機に通して、印刷の仕上がりと同様のものが作るというものだ。

これは、丁寧に数枚刷られた物で、厳密には、大量に印刷をする場合とは、微妙な違いが出るが、それは較べても分からない位のレベルである。

ほぼ、印刷とイコールの色校正が見られた訳だ。
微妙な色などは、写真の分解のやり直しもできるし、色指定を変えることもある。

現在、私の手元にある物は「色校正」ではない。
印刷の出方とイコールでないこれは、ただの校正、あるいは確認である。
文字の修正と、写真の大体の感じとトリミングしか見られない。
これで印刷に回す、となったら、結果は「一か八か」である。
これが当たり前では・・大きな問題である。

あまり関わりを持たないでいる間に、印刷環境はかくも酷い状況になっていたのか?!と驚いている。
進歩していない。
簡単になっただけで、その分品質が低下しているわけだ。
印刷に関わる人間の認識の低下!が一番かも知れない。

勿論、第一線の商業印刷・・大企業のポスターやパンフ、雑誌などは、当然ちゃんとしているのだろう。
私が行った印刷屋のようでは仕事にならない。

ここに、デジタルの落とし穴があった。


ちなみに、この記事の写真にある、ポスターの校正プリントの下の白い紙は、ワザと、私がやってた頃の手描きのレイアウトと印字指定をやってみた、というもの。
紙も、その昔使っていたマーカーパッドをわざわざ取り寄せた。懐かしい!

おそらく印刷屋のMacのオペレーターは見たことがないかも知れないので、やってみたが、わかってくれたろうか?

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
印刷は難しいですね。

小生の今まで造った写真集は、コスト絡みで色校正は一度だけです。
知人プロに、「オノウエまで行き、観てくれば?」、と言われました、、、

とてもそんな余裕は無く、残念です。
地元の印刷所の評判はあまり聞かないので、三冊共にオノウエ印刷です。
実は三冊目の・長良川鉄道STORY・で初めてオリジナル原版に忠実な絵が得られました。

これを担当に伝えたら、・苦笑・でした。
さて四冊目、どうなるやら。
大神謙一
2010/01/10 06:56
オノウエ印刷は、かなり品質が高いと思います。
それでいて、写真集など廉価になっている印象です。
しかし、この写真集は、判型などの規格を決めた上で、色校正なども含めて、統一規格にすることで、安価にしている部分がありますので、色校正なども限られている・・というものでしょう。
本来、実際の刷り色を現場でチェックするのが一番ですが、これは、印刷所勤務時代から、やる人はいませんでした。
それは、色校正が厳密にできていたからです。
印刷オペレーターも、その色校正を見て印刷するわけで、色校正がシッカリ出ていれば、大丈夫・・・だったのですが、デジタルになって、これが若干崩れているようです。
オノウエ印刷が使用する4色分解スキャナーや、印刷機は大丈夫でしょう。
従来は、分解のオペレーターが、原版のポジを見て、それの再現を目指して分解してましたが、今は、デジタルになって、よく判らなくなってるのではないかと思います。
三日ボーズ
2010/01/10 12:47
たまたま訪れた者ですが、過去に印刷会社にいらっしゃたのなら
本紙色校正や、本機色校正 インクジェット校正 デジタルコンセンサスなど価格も含め多様な種類があるのはご存じでしょうが。今回はどのような校正だったのでしょうか??
私は印刷会社勤務ですが、DTPに変わった事で印刷の質が低下したのでは無く。
印刷会社に発注される方の意識の変化だと思います。
昔は印刷で写真集など大変高価なモノでしたが、今は安くて早くて綺麗がいいというお客様ばかり。。
はやくはやくとせかしておいて、明確な色の指示も無いまま校正をみて、これじゃない、でも再校正の値段はでない、てなパターンがおおいです。
デジタルになったからではなく、発注者とオペレーターのコミュニケーション不足なだけだと思います。
印刷だといっても、いいものを作るのには時間もお金も手間もかかるので、どれかを発注者が惜しめば、それなりでしょうね。
ななしのごんべ
2010/04/28 17:13
なるほど、そうですか。
実は、印刷に直接関わっていたのは、まだDTPが導入される前で、電算写植などといっていたころなので、浦島太郎です。
今回の校正はコンセンサスと言っているものかと思います。
でも、やはり、4色分解とは違うような気がします。
今回は改めて4色分解をするお金も時間もなかったので、そのままでしたが、はやり、昔の感覚で、原版からの製版の色の出方が違ってみえます。
これから、勉強させていただきます。
三日ボーズ
2010/04/28 17:24
私は活版時代の最期のころから、グラフィックデザインを職業としています。共通点は「発注の難しさ、伝達の難しさ」。オフセット印刷も同じでしょう。「デジタルだから・・・」と一言では片付けられないように思います。時には、面と向かって話をすることも必要。
昔のことですが、西瓜の色を特色でつくるのに、本物の西瓜を買って、いろんな用紙で試し刷り(校正刷り)をしたことがあります。手間暇かけました。こだわりました。
デジタルでも一度手間暇かけてやってみることをお勧めします。デジタルの特徴を引き出せばそれなりに楽しいですよ(但しスピードが一番でない場合)。アナログ良し、デジタル良し、が私の気持ち。
実は私、オノウエ印刷さんに年賀状、暑中見舞い、個展チラシなどお願いしています。
ミネットの作家雑貨
2011/07/05 16:32
何か誤解をされているみたいです。
こだわれなかっただけの話し。
こだわるつもりはないし、できなかったということなのです。
どの程度こだわれるか、というのもビジネスの内。
今回も、キチンと4色分解にすれば良いのですが「妥協点」です。
こだわれる次元も知っておりますが、地方印刷では許されないものがあります。
現時点で、総合的にみて、デジタルはかつての4色の仕上がりを超えていないと思います。
その状況のまま、地方印刷は安易にデジタルになってる部分もありますが、もはや選択の余地は殆どありません。
印刷物を作ることが容易になっていますし、デジタルの良さを利用している時もあります。

三日ボーズ
2011/07/05 20:13
過去の記事を見直したのですが・・・
コメントの方のいずれも、ワタシが指摘している「画質」についてはご理解いただけないようす。
印刷所勤務で「こだわればいいじゃない?」ということは、満足されているのか、見極める目が無いか?
デジタル以前の色校正を知らないのか?
現在の印刷物の実体が分かってないのか?

未だに、カメラの解説本は印刷が悪いのはど〜してなのよ?
三日ボーズ
2014/05/23 00:20

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