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zoom RSS 「堂内撮影禁止」・・・について考える

<<   作成日時 : 2012/12/05 00:00   >>

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「坂東曲」を見に行った東本願寺の御影堂の正面の入り口には「堂内での写真撮影はご遠慮ください」という立て札が立っています。
じゃあ「お堂の外から中を撮るのはいいのかい?」と思わずツッコミを入れたくなりますが・・・

さすがに、お堂を外から撮ることは致し方ないけれど、中を撮ることはまかりならん、ということでございましょう。

ま、人が多すぎて、まともなポジションでは撮れないし、まあ、家を出るときから「雰囲気を感じる」ために行くのだということを考えておりましたので、今回は、ことさら写真を撮ることに拘っておりませんでしたが・・・

やたらうるさいのね「撮影禁止です」って。東本願寺、いや、真宗大谷廟が。

そういえば、10年くらい前に初めて来たときも「何か言うだろうなぁ・・・」と思いながら試しにカメラを構えたら、常駐の警備の人から「撮影禁止です」と注意されたことがありましたので「撮影禁止」は存じておりました。

撮影禁止は、東本願寺に限ったことではありません。
京都のお寺を歩くと「撮影禁止」という掲示があちこちにあります。

しかしながら、思うんですよ・・・「撮影して何が悪いの?」という素朴な、基本的な疑問ですわな。
「禁止」という強い言い方のわりに、実は、その理由は明確ではありません。

撮影に関しては禁止はしていないけれど「三脚禁止」だよ、というところもあります。

まずほとんどの社寺では室内や仏像などの国宝や重要文化財は撮影禁止となっていますね。

ネットで拾ってみますと・・・

庭園含めて入り口以降全面的に撮影禁止というのが大徳寺大仙院。
ここは全く撮影は認められていないようです。
大徳寺 黄梅院も、特別公開期間中だけ公開されていますが、こちらも入り口からは一切撮影禁止です。

醍醐寺三宝院は、同じく庭園部分も含めて一切禁止。

西本願寺の飛雲閣は、特別公開期間中のみ公開されますが撮影は一切禁止です。

面白いのは・・・

曼殊院門跡は、2008年秋以降撮影禁止になったのだそうです。
これは理由が明確で、壁や柱にもたれて撮影する観光客が多く、そのために文化財に傷が付いたとかで、
とうとう「我慢の限界を超えちゃった」ということらしいです。

東大寺の「お水取り」は、人が多すぎて、三脚の使用が禁止どころか、立ち止まって見ることさらままならないと聞きます。

さて、この「撮影禁止」の理由って何なんでしょう?

ひとつには、国宝・文化財の類いは、もしかしたら法律にあるのか?・・・ということ。
これは私は分かりません。どなたか、法律にある場合は教えてください。

また、法律には無くても、室内の撮影で、強いフラッシュの光を浴び続けると、文化財が痛むこともあるだろうということは想像できます。

1000分の1秒とか10000分の1秒というようなフラッシュを、どれだけ浴びて、どれだけ劣化するか?という指標は無いのでしょうが・・・バシバシフラッシュを浴びるのは、落ち着かない気がしますわな。

昔のフラッシュ(ストロボ)は結構強かったものですが、今のコンデジなどのは、感度が上がったので、弱いし、極めて短い発光時間なので、そんなに影響があるとは思えませんが、写真を撮ろうとする人は、昔に較べて圧倒的に増えましたから、数が多いと、弱くても害があるようにも思えます。

三脚の使用を禁止したい、という気持はよくわかります。

三脚を使う、という人は、かなり写真に入れ込んでいる人であると思えます。
これは、保護したい側からすれば、天敵のような存在。
よい写真を撮ろうという欲求が強く、夢中になっていて、我欲に突き動かされ、周囲も見えず自分の世界に入り込んで、ついつい入ってはイケナイ所に入り込んだり、庭や木の根を傷つけたり、ということが往々にしてあります。

これは、ウチの境内の枝垂れ桜を撮るカメラマンにも良くあることなので、分かるのです。

また、人出が多い時には邪魔にもなります。

大原三千院の庭は、確か、三脚禁止だったですかね。

これは致し方ない、と思いますが・・・「堂内撮影禁止」って、どういうことなんでしょう?

例えば、仏像。

これは多くが撮影禁止です。これもよくよく考えてみたら、どうして?・・・と思います。

最初に書いたように、フラッシュ光を浴びることによる劣化・損傷というのが一番の問題でありましょう。

しかし、また「尊いものをいい加減な気持ちで、軽い気持ちで、写真に撮る」というようなことはやめて欲しい、ということでもありましょうか?

この根底には「写真に撮られると魂が吸い取られる」という、極めて原始的な写真への迷信めいた意識が垣間見られるように思います。

神社仏閣の「撮影禁止」は、案外、この程度の意識が支配していることなのかも知れません。

高野山の奥の院は、聖域として、ナントカ橋からだったでしょうか?、撮影禁止です。

これは、写真を科学・化学と思っていない、という意識が支配しているように思え、この撮影禁止は全く理解できません。
ちなみに、橋のこっち側から、写る範囲を写すことは構わないようで、撮れちゃう範囲を撮ることは構わなくて、聖域に入ったら駄目、という論理もよく分かりません。
今は、絶対にダメとなっていますが、昔は許可を得ればOKだったらしく、そうなると、ますます理由が不鮮明になりますわな。

ただし、ひとつ理解を示せば「参拝する人の気持ち」の問題でしょう。

パチパチ写真を撮ることばかりして、いい加減な気持ちで参拝しないでほしい、ということはあると思います。

「気持ちの聖域」ですね。

これも、強制するのはどうかと思います。本来なら「戒」と同義で、あくまで当人の心の問題。
それぞれの心が持つマナーでもありましょう。

しかしながら、戒は授けなければ働きません。
そういう意識がない「凡夫」には、やはり規制しかないのでしょう。
・・・これは「律」です。

お釈迦様の頃だって、僧団として、大変な数の僧侶が集まれば、集団を統制する規則が必要になったように、我々凡夫の心理は、決まりがなければ放ち放題♡です。

「決まり」が必要です。

尊きものに対しては、真摯な気持ちでお参りすべき、という気持ち・マナーのごときは、今や、無いも同然。
・・・いや、そうなりつつあります。

特に、近年は、誰でもどこでも写真が撮れるので、どんなものでも自分のケータイ・スマホで写真に撮るという意識が世間を支配しているようで、ますます不作法になっていますから、規制するしかないのかも知れません。

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今回の東本願寺の「坂東曲」ですが・・・・これが始まったとたん「撮影禁止」は「無礼講」状態になってしまいました (^o^)

場内、いや、堂内、撮り放題♡です。

みんな「我も我も!」とケータイ・スマホ・デジカメ・ビデオを出して撮影会状態でございました。
もうこの集団心理は止められません。

撮っちゃったものを「消せ」とまでは言われないし「撮ったモン勝ち」という勝手な意識の大波が押し寄せ、大河の流れの如きになっております。

もう、お祭り状態!・・・(^o^) どーもにもなんない感じでした (^o^)

もともと「堂内撮影禁止」がなんぼのもんじゃい?!・・・という意識があるんだと思います。
前述のように「撮影禁止」ということに対する明確な説得力を持つ論理性は感じられませんから・・・

「撮って何が悪いってんだぁ?!」ということになるわけですわな。

特に、関西の人は自分勝手方向のベクトルが強いような感じがします。

特にこの「坂東曲」は、変わった見世物を見に来ている、という感じだということは先に書きました。
参集している門徒さんたちから真摯な気持ちは、ほとんど感じられませんでした。

ちょっと見ただけで「見た、見た」と言って帰ってしまうような感じですから。
宗教・信仰という意識すらほとんど無いような感じです。

一人、写真を撮る者がでれば「オレもオレも」・・・です。

実際、これだけの人間が撮ったところで、何か障りがあるわけでもありません。
バチがあたるわけでもありません。

「堂内撮影禁止」ってのは、ただ「有り難いものと思え」という気持ちの強制のような面もあり、そこにはまた「魂を抜かれる」という意識も隠し味になっているものと思います。

こういう迷信めいたものを一途に嫌うのが真宗だと思うのですが・・・

真宗的に考えるなら「写真なんて化学なんだから、表面をいくら撮ったってカンケーナイ!」という考えであるべきでしょう? (^_-)

ついでに言えば・・・
「お座りいただき、静かにお参りください」というのも、大きなお世話ですわな。

・・・というわけで、私も、こんなの撮っちゃいました。
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これをしばらく撮ったあと「撮影禁止です」と声をかけてきた係のボーサンもどき・・・

中のお祭り状態を知らないようで、最初に言われた通り、打合せ通りの「お役目」の声かけですね。

ところで、このキヤノンG1xですが、なかなか良い味出します。使えるカメラです。

これを使っていると、ニコンの色味が段々嫌になってきました。







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京都ォ〜大〜原、勝、林、院。
境内入り口で、拝観料を払うと「建物の中もお写真撮れますから」と言われました。 「撮影禁止。録音も許可無くダメ」という三千院とは偉い違いです。 神社はともかく、寺の撮影禁止の根拠の無さについては、以前、東本願寺の坂東曲の記事で書きました。 ...続きを見る
倫敦巴里
2013/07/28 00:18
撮影禁止とネット中継
浄土真宗本願寺派のHPを見たら・・・「法統継承式のインターネット中継」というのがあった。 ...続きを見る
倫敦巴里
2014/06/08 23:14

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。

はじめまして。

大徳寺の大仙院は確かに撮影禁止でしたが、抹茶とお菓子の部分は撮影OKと言われ撮影した記憶があります。

私は御堂の中を含めて建物内は撮影禁止で別にいいと思うのですが、せめて庭園位は別にいいと思うのですがいかがでしょうか。

思わずおかしいと思うのですが。
桜三里
2013/04/08 20:44
堂内撮影禁止の根拠は曖昧なものが多い(せいぜいフラッシュの光くらい)と思うのですが、桜三里さんが仰る、庭園の撮影禁止には、三脚使用を禁止したいという大きな理由がありますね。
庭を傷つけるのと、混雑時にとっても邪魔になるので、三脚禁止がメインで、ならばいっそ撮影禁止にしてしまえ、という感じだと思います。
ウチの桜を写真に撮る人も、見ていると、通路から庭に三脚を入れている人が結構いたりします。
ちなみに、私は、食べ物の写真を撮るのは嫌いなので撮りませんが・・・
三日ボーズ
2013/04/08 21:32
こんばんは。

もし実際に撮影禁止場所で撮影してもその場で注意されるだけで画像の消去を求められたりしないのはかなり意外だと思うのですが。

それにしても、大徳寺の本坊が開いていたので思わず本坊の中に入ってみたら拝観料は高い(何と800円!!もする)くせに立命館大学のアルバイトの係員が庭園を含めて撮影禁止ですと言われて思わずカチンとキレそうになりました。
桜三里
2013/04/29 20:07
フィルムが主流の時には、まさか「フィルムを出せ」とも言えませんから、その延長でしょう。
悪いことを考えれば「注意させるまではオッケー」ということも言えます。
注意する方も、全員に公平に、というのは、不可能。不公平です。

「写真に撮る」ということそのものを禁止することの、合理的かつ厳粛な理由はほとんどありません。
・・・が、いちいち腹を立てるのではなく、ハナから撮れないものと思った方がいいです。私も仏像などは絵はがきや本を買ったりしてます。
(絵はがきを売ってるということが、そもそも撮影に対する宗教的禁止理由が無い証明)
多くは、カメラマンのマナーの問題、ということでしょう。
わたしは、単純に観光目的で撮ることは無いのですが、近年は、ケータイ・スマホが普及して、誰もが簡単に安易にカメラを使うということが、かなり邪魔くさい存在となっているように思います。
撮る方にも、その多くには、どうしても撮らなければならないというような、あるいは、確固たる目的を持って撮るというような、強い必然性はないだろう、ということですね。
三日ボーズ
2013/04/29 22:10
むかしブライダル撮影で、神殿にレンズを向けたら、神主が酷く怒りました!・・・
・・「神様を撮るな」、と。

これまた昔、旅行途中で福井・大飯原発を外から撮影したら、原発内部から監視していた警備員が外部に車で飛んで来て「撮影禁止です!」と強い口調で言いました>>>[これ私が金出して買ったカメラ、中のフィルムも金出して買った物、旅行中で景色を撮影している!]と反論したら「分かりました、とにかくもう撮らないで下さい」と、。

何故駄目なのか、はっきりしません。
007
2013/04/30 04:21
普通に見える物を、公道上から撮るのは構わないのですが、あるとき、交番の脇に貼ったあったポスターを撮っていたら、交番を撮るな、と警官が出てきたことがありました。
何で?って聞いたら「交番を攻撃するなどの計画に使われるかも知れないだろ」と。
被害妄想じゃね?・・・そういうことを考えているのが、警官がいるのを分かってカメラを向けるか?!
まったく、考えろよ、という感じ。
三日ボーズ
2013/04/30 08:37
こんばんは。お返事どうもありがとうございます。

さて、東大寺大仏殿の堂内は撮影OKでその他東大寺内の堂内は撮影NGなのは一体どうしてなのかが私はとても不思議に思います。

過去実際に四月堂内を撮影していた方が係りの方に怒られていた所を私は目撃してしまいました。
桜三里
2013/04/30 20:32

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