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zoom RSS 写真の等倍鑑賞って・・・なに?

<<   作成日時 : 2013/03/31 00:00   >>

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画像

「デジカメWatch」の「気になるデジカメ長期レポート」の第二回が、ニコンD7100だったのですが・・・
これがD7000と、D7100をピクセル等倍で比較しています。

曰く・・・

「光学ローパスフィルター“ナシ”のD7100と“アリ”のD7000の画像をチェックしてみたが、思ったよりも差が少なかったのが印象的だった。そう、「D7000もけっこう健闘してるじゃないか」と、感心した次第である。とは言っても、PC画面で原寸表示で細部を厳密してみると、やはり「D7100の方がシャープさでは勝るな」という事も確認できた。」

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/longterm/20130328_593556.html

・・・オイオイ、何を比較しているの?

これを書いたのは・・・

吉森信哉(よしもりしんや)
1962年広島県庄原市出身。東京写真専門学校を卒業後、フリー。1990年からカメラ誌を中心に撮影&執筆を開始。得意ジャンルは花や旅。1970年代はカラーネガ、1980年代はモノクロ、1990年代はリバーサル、そして2000年代はデジタル。…と、ほぼ10年周期で記録媒体が変化。でも、これから先はデジタル一直線!? 自他とも認める“無類のコンデジ好き”

・・・おいおい、これだけ、色々なカメラを使って写真を撮ってきて、印刷媒体において仕事をしながら、まだ、写真の何たるかが分かってないのね。

・・・というか、これが、誰でもハマってしまう「等倍鑑賞の罠」ということでしょうか、ね?

「デジカメWatch」では、画素数の違うD7000とD7100を「ピクセル等倍で比較」していますが、これだと、画素数の多いD7100では、D7000よりも、小さな部分を拡大することで、画素数の小さなD7000を並べて比較しているということになります。

同じレンズで撮っている訳ですから、レンズの収差などは拡大していることになりますし、レンズの解像力は同じなのですから、拡大して見る方が甘くなるでしょう。
2400万画素は、1600万画素の1.5倍ですから、フルサイズで撮ったものと、APS-Cにクロップしたものを比較しているようなものです。
(それでもD7100の方が解像しているということのようですが・・・)

おそらく、現在のようにセンサーの画素数が2000万画素を超えると、レンズの性能の方が、センサーの解像度に対して、限界に近づいているものと思えます。
もはや、画素数はレンズの性能を上回っているという状況になりつつあります。

フルサイズは、センサーが大きいから解像度が高い訳ではなくて、それだけ良いレンズを要求するもので、それに相応しいレンズを使ったときに解像度が高い、ということになるわけです。

センサーのサイズが大きくなるほど、画角に対して必要な焦点距離は長くなり、焦点距離が長いほど、収差を抑えるのが大変になるようです。

ある程度までは、センサーが小さいほど収差の少ないレンズが作りやすい、ということだと思います。
小さいセンサーに合わせた、焦点距離の短いレンズの方が、一定寸法あたりの分解能は高い、というのが、昔から一般的です。

フィルムカメラでは、35mmより中判、中判より大判のカメラ用レンズの方が、一定寸法あたりの解像度は低くなっていました。
フィルムが同じでしたから、ポジフィルムを同じルーペで見ればわかるのです。

それでも、フィルムが大きいほど、写真の解像度は高くなりました。

それは「最終的に使用する写真の大きさを同じにする」と分かることでした。
レンズの解像度は低くても、フィルムが大きい方が、最終的に使用する時には、高解像、ということになったのです。
(実際には、レンズの性能だけでなく、フィルムの粒子の問題も加味されることですが)

今は、逆に、結像するセンサーの面積が、例えば35mmフルサイズという同じ大きさで、レンズも同じままで、センサーの解像度だけが高くなっている、ということで、それを等倍鑑賞するということは、他でも無い「レンズの性能のあら探しをしている」だけ、と言えるのではないか、と思っています。

そして、そういう見方が、カメラの開発方向さえも左右してしまっていて、無闇に「高画素こそが高性能」という変な画質観、というか、間違った性能の見方になってしまっている、というような感じがします。

写真を「パソコンを使ってピクセル等倍で見る」という写真をどうして撮るのか?ということと相反するような行為が、結局、カメラのスペックだけを見る、という写真という物にとっては異常な状況になっています。

それが、結局、カメラのスペックだけを求める、という指向性(嗜好性?)になってしまっていて、それだけを論じる閉鎖社会が、特に、ネット上にできあがってしまっているような感じです。

そういう嗜好が、カメラの開発にも影響を及ぼして、徒にスペックを求めるという「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」状態になってしまっているんだと思います。

作品を作る目と、気持ちをしっかり持っている方には関係無いことですが「価格.com」など見ていると、ひたすらカメラのスペックを論じている、という不毛の状況。

そういう部分で、カメラを捉えている者が、結局、カメラ業界を牽引してしまっているのではないか?とも思えます。

「等倍鑑賞」という、なんとも「いびつ」な状況が、これからも続いて行くのでしょうか?

もう、いい加減、スペックにも限界があるんじゃないかと思いますが・・・日本の技術者たちは、それでも頑張って「商品価値」を上げ続けるのでしょうか?

「悲しいマラソン」は、どこまで続いてゆくのでしょうか・・・・

デジカメを使う人の多くがフィルムを知らない、というような時代となって、ますます、このいびつな状況は続くのっでしょうね。


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
お客が求めるモノを造り販売するのが商売ですから、仕方ない事なんでしょうね、。

ただ何処かのメーカーが、或いはある機種で、現実的なデジカメを造り主張する事も必要と思いますが、さて?、、、
デジカメにそこまで思い入れする企業がありますかね、、、やはりフィルムが一番(古い?)なのかな、。
007
2013/03/31 04:56
最終的にどうやって鑑賞するか? 撮影する目的は何か?・・・という、基本的なことがあやふやで、プリントをもしない人が大多数なんだと思います。
お店プリントをして、写真をあげる場合が多いので、その際、D7100のデータは超オーバースペックなので、用途がプリントである場合は、画質を落として撮っています。

そういえば、価格.comとかで「ボケが、ボケが・・・」という見方があって、とにかくボケ方ばかりを云々しますが、逆にボケないというメリットもあると思うんですよね。
私がマイクロ・フォーサーズを使う理由のひとつが被写界深度が深いことで、まったく逆の目的で使ってるわけですが。
コンデジには「ボケない」という最大のメリットがあるわけですが、それを使っていた人が、被写界深度が浅くてボケる写真に、珍しさを感じてしまってのことなんでしょうね。
三日ボーズ
2013/03/31 09:45
御意。
007
2013/04/02 13:41
P340とD7100との比較で見比べるとD7100の方がザラザラ感が有って如何にも粗悪な写りを感じました、価格comのコメント等ではザラザラするのはレンズの性能が悪いとかISO云々です、あと酷いのは出来の悪いカメラに当たった、質問者は真に受けてサービスセンターに出したが異常なしで戻った、どうすれば・・ なんてのが有りましたね
私もそれが気になって色々サンプル画像をDLして比較して見ました、全くザラつきのの無いのもあって自分のカメラが不良かとも思ってしまいました、おそらくノイズリダクションを掛けた画像だったんでしょう。

『長期リアルタイムレポート』を私も読みましたが参考にも何もなっていませんでした、こういう人がいるから知らない人は余計に悩んでしまうのですね。

ある人が一言『同じピクセルサイズで比較せにゃいけません』、そうそうA4サイズで印刷しての比較じゃなきゃいけなかったのです、尚更にこのブログを読んで確信致しました。
フィルム時代を知らない世代にも『同サイズで・・』って説明すれば簡単に理解してもらえますね。
yokoyama
2016/02/14 23:37

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