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zoom RSS 浄土宗のボーサンが撮った写真集と、フィルムからの製版の問題

<<   作成日時 : 2014/07/05 00:00   >>

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以前、どこかの写真雑誌で見たんだと思う・・・浄土宗・知恩院のボーサンが撮った知恩院の写真が、なかなか良かった。
・・と思っていたのを思い出した。

その写真集が発売されていたのだったのだったのだった・・・

写真雑誌でだったか、以前なにかで見た数点の写真から、本山にいる者が、本山の四季の移ろいや、行事を撮る、ということは「中」にいないと撮れないものもあり、通常「外」の方が撮るものとは自ずと視点。観点がことなり、面白いと思う。

この作者が、確かなカメラアイの持ち主であることは、以前に見た数点の写真でわかった。

そして、まとめられた本を見て・・・やはり「中の人間」が捉える、見つめる光景は、違うということ。
法会のどこに着眼すれば良いかが、やっぱり分かっていらっしゃる。

そこに、多様、かつ確かなカメラアイと、写真の技術が伴って、知恩院の一年の記録になっている、と言えよう。

大橋紀雄〜僧名―順譽紀雄(じゅんよ・きゆう)〜
1940年京都市生まれ。
1963年龍谷大学文学部卒業。
2001年京都市伏見中央図書館長を最後に京都市定年退職。
現在、浄土宗京都教区大宮組西方寺住職、社会福祉法人平安養育院理事・施設長、浄土宗芸術家協会理事、浄土宗社会福祉事業協会理事、日本リアリズム写真集団会員、京都国際芸術協会会員
(本データはこの書籍が刊行された当時のもの)


発売は2005年10月だった。出版社は、東方出版。

写真雑誌で見たのは、この写真集のことだったか・・・?

画像

しかし、この写真集・・・

大きな問題があった。・・・写真はとてもよいのだけれど・・・印刷の画質が良くないのだ。

何が悪いか・・・?

この写真集の写真は、全部フィルムで撮られたものであることは、ニュアンスで分かる。

おそらくは、このフィルムからのカラー製版が良くないのである。
これは、以前書いた、デジカメの解説本の印刷が良くないというのとは違う。
アレは、デジタルデータから4色分版の過程の何かが悪いのだろうけれど・・・

この写真集の場合は、フィルムからの印刷データ(デジタル)の過程のどこかで何かが違っているのだろう。
どうしてこうなってしまったのか?・・・これが問題。

いきなり表紙が良くない。下に拡大したものを載せる。どれだけわかっていただけるか?

画像

これは、ご覧のように、特に大きく拡大したものではない。
老眼の目でのパッと見、では分からなかったのだけれど、眼鏡を外して近眼の目を近づけて見たら・・・
「なんじゃこりゃ?!」・・・だったのだ。

なんだか、テレビ画面からプリントしたかのような不自然なコントラストと、粒子の不自然さ。
もしかしたら、現代的オペレーターが粒子を抑える処理でもしたのだろうか?

粒子が良いのに、肝心の粒子が不自然なため、フィルムの醸し出すトーンが出ていない。
ただ、解像度が低いような写真になってしまっている。

フィルムは、粒子故に解像し、粒子故にトーンがあるのだと思っている。

その肝心の粒子の出方が、不自然極まりなく、また、ハイライトの出方の(シャープネスか?)よろしくない。

およそ、フィルムの良さが、微塵も出ておらず、なんとも残念な写真集になってしまっている。

繰り返すが、写真はスバラシイのだ!

だからこそ、この製版が悲しいのだ!

・・・どうしてなんだろう?

実は「絵にならない寺・智積院」を撮ろうと思って、撮りながら「やっぱ、フィルムだんべよ」と思っていて、直後にこの写真集を入手。
「フィルムの良さ」のニュアンスは伝わってくるのだけれど・・・

さて、今からフィルムで撮って、10年後に・・・「そのフィルムで良い印刷ができるのだろうか?」
という疑問が湧き上がってくる。

まず、ポジの問題はあるかも知れない。

もしかしたら、ポジフィルムから良いデータをスキャンして印刷できるシステムが希有なモノになっている可能性はある。

ならば、ネガで撮って、キチンとプリントしておくか?

・・・結局、デジタル・・・でなければならないのか?!

・・・結局、デジタルが一番良いのか?


・・・大問題、かも、知れない。





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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
なんともかんともアンシャープマスクかけすぎというかんじですね。
元データがポジじゃなくてネガとか 紙焼きを(RGBで)スキャンした
とか そんな香りがプンプンしますね。 しかし,色校省略したんですかね
>責了時
昼のゐこい
2014/07/05 00:26
恐らく、原盤はポジでしょう。多分。色調から見ると。
アンシャープマスクかけ過ぎなら、粒子が出てもいいと思うのですが「粒子はノイズ」というデジカメ的勘違いで、変に消したのかな?と思ったり・・・
色校見ても、知識が無いと、どういうことか判断しかねるますし、問題は、印刷屋、というか、製版の方にあって、どういうわけでこうなってしまったのか?

・・・原盤が紙焼きだとすると粒子が不鮮明なのはわかりますが、色調はどう見てもポジ、という感じです。

時期的に、コダクローム200があったかな?・・・という感じ。
懐かしのコダクロームの色かな?粒状性が200みたいな感じ・・・
三日ボーズ
2014/07/05 00:38
以前、小生がテーマ「写真」で取り上げた記事にありました、、、
写真集が出てたのですね、、、

しかし、その雑誌の写真はきれいでしたよ、、、
これは、印刷の問題だと思います。
0
2014/07/05 04:20
以前から、デジタルデータからの印刷(製版)の出来の悪さを指摘していましたが、フィルムからやって「これ」は、ひどい、と思います。
最終的に製版がデジタルになっていることには変わりがないですが、アナログデータがデジタル化される過程の何が悪いのか?・・・です。
カメラ雑誌は、いずれも、デジタルでもフィルムでも、キレイに出ています。
キレイに出せる技術、出せない技術がある、ということで、それがワカラン、のです。
三日ボーズ
2014/07/05 08:34

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