京都ォ~大~原 勝、林、院。

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境内入り口で、拝観料を払うと「建物の中もお写真撮れますから」と言われました。

「撮影禁止。録音も許可無くダメ」という三千院とは偉い違いです。
神社はともかく、寺の撮影禁止の根拠の無さについては、以前、東本願寺の坂東曲の記事で書きました。

http://e-bozu.at.webry.info/201212/article_5.html
http://e-bozu.at.webry.info/201212/article_10.html

基本的に、許可をいただけばオッケー、ということが、理解できない、と思っております。

・・・ですが、ま、馬鹿馬鹿しいと思いつつ、それに随うことにはヤブサカではありません。

ですが、良いですよ、と言われちゃうとちょっと戸惑いもあります。

この勝林院の「ケチケチしない」大らかな配慮は嬉しいものですし、写真を撮ったところで災いがあるわけではなく、何ら問題はない、ということもよく分かります。

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大原、魚山・勝林院(しょうりんいん)
京都市左京区大原三千院の北にある天台宗の寺院。山号は魚山。本尊は阿弥陀如来。
法然上人二十五霊跡第21番札所。別称は問答寺。

天台宗のこの寺が、そうして「法然上人二十五霊跡第21番札所」なのか・・・?

勝林院の入り口の左右の柱には「勝林院」と「大原問答」と書かれています。

後の61代天台座主・顕真権僧正が、まだ大僧都だった時・・・
承安3年、43歳の時に菩提を求めて、官職を辞し、大原に籠もって、悩み、出離生死の道を考えていたとか。
そんなとき、法然上人の存在を伝え聞き、出離生死の道を尋ねます。

「成仏は難しといえども、往生は得やすし」というような答えをいただきます。

顕真さんは、それでも疑問が解けず、大原に来て講じて欲しいと願います。

その頃、東大寺の大勧進・俊乗房重源さんも、未だ出離生死の道を悟るにいたっておらず、この話しを聞いて、弟子30人余を連れ、大原に参ったそうです。
また、この論議を聞くために天台の僧侶たちも集まり、法然上人に質問しますが、上人はそのひとつひとつの質問にキチンとこたえられました。

そして、法相・三論・華厳・天台・真言など、どれも素晴らしいものだが、自分などはその器でないため、悟りがたいものである。
しかし、阿弥陀様と縁を結ぶことによって、有智無智をい問わず、持戒破戒を問わず、ただ念仏すれば往生できる。
他の素晴らしい行はあるが、それを否定するわけではなく、自分などその行に相応しくない者には、阿弥陀様と縁を結び、ただ念仏することが、自分にとっての往生の道である、というようなことを仰って、一同は、感服したそうです。
顕真法印は、涙を流して、仏前に躍り出て、香炉を持ち、行道をしながら「南無阿弥陀仏」と念仏をされ、一同も念仏をし、その声は三日三晩続いたのだそうです。

これを「大原問答」というのだそうな。

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お言葉に甘えて、撮ってみちゃった御本尊様。
「イケメンの仏様」と言われております。確かにそうだと思います。
このアングルから見るといいですよ、ということで、座ってゆっくり見られるように椅子が2脚あったりします。

法然上人の「大原問答」の時・・・
念仏で極楽往生ができるのか?という問答の際に、大光明を放ち「念仏衆生摂取不捨」の証拠を現されたことから「証拠の阿弥陀如来」とも言われているそうな。

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これを「高座」と言います。
落語などの高座というのは、ここからきたものです。
こっちとあっちの高座に乗って論議するわけです。
この形は、どの宗派でも踏襲されています。
もちろん智山派でも使います。

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勝林院、外観。

こういっちゃあ何ですが、三千院などに較べると「地味」かも知れません。
実際、この前を通り過ぎる方は多いように見受けられます。

「写真撮っていいですよ」という配慮も、入ってくれた観光客への感謝を込めた配慮かも知れません。

写真ダメ、録音ダメ(ダメではなく、厳密には、許可が必要ということ)の三千院に較べると、実に有り難く、御本尊様の良いお顔を撮ることができましたし、高座も資料として撮らせていただき、有り難く思います。

ダメと言われると「ケチッ!」と思ってしまいますが「どうぞ」という心は、ただただ「有り難い」という感謝の気持ちにさせていただけるものではあります、な。


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  • 声明、大原の里に響け 勝林院

    Excerpt: 仏教の経典などに旋律を付けて唱える「声明」を、各宗派の僧侶が日替わりで勤める法要が5日から20日にかけて、声明のふるさとと呼ばれる京都市左京区大原の勝林院で営まれる。 Weblog: ローカルニュースの旅 racked: 2013-10-03 12:31