忌中と、喪中と、お正月と・・・(その3)

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さて「喪中」ですが・・・これは、ハッキリした規定はありません。・・・ということで良いんだと思います。

元々は、明治7年に出された太政官布告の「服忌令(ぶっきれい)」を見ると、次のように事細かに決められでいます。

現在、終戦によって破棄されたわけですが、これが慣習として残っているということですね。

父母   忌・50日 服・13ヶ月
養父母  忌・30日 服・150日
夫    忌・30日 服・13ヶ月
妻    忌・20日 服・90日
嫡子   忌・20日 服・90日
養子   忌・10日 服・30日
兄弟姉妹 忌・20日 服・90日
異父母兄弟姉妹  忌・10日 服・30日
祖父母  忌・30日 服・150日
曾祖父母 忌・20日 服・90日
孫    忌・10日 服・30日
叔(伯)父、叔(伯)母  忌・20日 服・90日
従兄弟  忌・3日 服・7日
甥姪   忌・3日 服・7日


・・つまり、これを見ると「忌み日が50日」というのも「最大」であって、最低は3日です。
本来は、数に大小あって、故人との関係で違ってくるものだったのです。

しかしながら、いつしか、この「MAX」が慣習になってしまって、年賀状の欠礼(喪中葉書)に繋がっているのです。
ですから、年賀状の欠礼が一年ということには、何の根拠もなく、きわめてアバウトなものだと思ってください。
喪中を「一周忌まで」とするのも、おそらく、ここから来ているものと見られ、どちらにしてもいい加減なものだったのです。

今年、私の所にも、何通か喪中葉書が来ていますが、ある寺の住職から来て、副住職から来ないというような場合、ちょっと考えます。
住職が寺の名前で出せば「わかりますよね」ということなのか?  
それとも「服喪期間」の違いを分かっていて、出さないのか?

・・・これは、一応出さないでおいて、もし副住職から年賀状が来たら返事を出す、というようにしています。

現在、例えば「妻の両親」でも喪中葉書をだしている感じですが、喪中も忌中も「家」が基本なのだということも忘れられて、いつしか「喪中」の対象も広がってしまったようです。

「服忌令」では「外の家」は関係無い、という判断だと思います。
忌中と死の穢れの考え方からして、そういうことだと思えます。

例えば「妻」の実の父母が亡くなった場合、妻だけが服喪なのか、家を出たから関係無いのか?・・・ちょっとこれは私には・・・ワカリマセン。
しかし、どっちにしても「夫」には及ばないものと思います。

神社の方に聞いたところでは、神社においても「死者が出たら、神社や神棚の参拝を控え、慶事を慎む」のは(一律?)50日ということになっているようですから、実は神社においても「服忌令」からのズレが生じている感じがしますね。(後で確認するつもりです)

「忌」は、慶事などを禁止する期間で、「服」は死者を思いつつ暮らす日々、という風に考えればいいと思います。

ここでワカラナイのは「喪に服す」ということです。
これが「忌」なのか「服」なのか?・・・です。

喪中というと、本来これは「喪服を着て何もせず家にいる期間」ということでしょうから、これは「忌中」のことだと思えます。

1年も喪に服していたら、それこそ「氣が枯れて」しまいます。
忌明けになったら、どんどん食べ物(特に米)を食べて氣を養わなければいけません!

たしか、今上天皇陛下の場合も、昭和天皇の崩御の後、50日で公務復帰されたのではなかったでしょうか?

この忌中は制約があるものの、その後の「服」の期間は、気持ちの問題であって、制約は無いものと解します。

神葬祭という、神道の葬儀もありますが、日本人の感覚からすれば、神職が死の穢れに触れるということは憚られたので、本来は無いものと思えます。
おそらく、必要に迫られて・・・ということだと思います(仏教も同様)。

今、神道でやっているのかどうか、聞いてみないとワカリマセンが、本来なら、神棚がある家では、50日経ったところで「忌明け」の祓いをして、その後、家族が氏神様に詣でてお仕舞い・・・ということがあったそうです。

祖先の霊は氏神様の杜にゆく・・・ということだったのだと思います。

(・・・あれ?、ってことは、その展開で、33回忌の杉の塔婆は氏神様へ・・・ってことになる??)

そう考えると、1年も神社に行かないというのもオカシナことだと思います。
氏神様に感謝しつつ(=お祀りして)生きてゆく、という前向きな方向に向くのが「忌明け」だと判断できますからね。

なので現在使っている「喪中」という言葉は、その意味と、実際とが、ズレてしまっているのではないか?と思えます。

年賀欠礼の葉書で言っている「喪中」というのは「服忌令」の「服」のことで、そこから考えると、慶事を遠慮する、ということはオカシナことだと思います。

故に、今の一般的に言われる「喪中葉書」の概念は、言葉の使い方から違っていて、意味合いも、かなりズレていて「妻の両親の喪中」などという、間違ったものも多いということです。
一律1年、というのは、かなりいい加減なものだと思います。

今、社会通念としてあるかの如き「喪中」という概念は、実は決まりでもなんでもなく、明治時代に決められた法律によって生まれた慣習のようなものが、本来の形式を忘れ、そこからかなりズレたものだということが分かります。

この辺は、一度キッチリしておいた方が良いのかも知れません。
そうしないと、どんどんズレて行ってしまう、ということにもなりかねませんからね。


・・・続く・・・






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