無題・・・あるいは愚痴・・・

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東京での講座を終え、予定より早く帰ってしまって、駅前をうろつく。
この日は、台風一過のような天気で、強い夕陽がまぶしかった。

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講座は、般若心経に関する弘法大師の著作『般若心経秘鍵』をひもとく、という大変興味深いもので、ナルホド・・・と思いつつ、また、ワタシの心経の「空」の解釈は、まあ、間違ってなかったか・・・という感じ。
しかし、そういうことをじっくり考えている、という気持ちになれない。
母親の問題等々、煩わされることが多い。
講義にも、なんか、集中できない。

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「出家」というもの、それは、「生まれ」・・・つまり「生老病死」の「生」を無くするものだと思う。
お釈迦様は一族の王子様だったものの、それも、お釈迦様にとっては邪魔なものだった。
修行をするには、身分、つまり「生まれ」というものが邪魔になる。
逆に考えると、身分の低い人も、まずはそこから解放される、ということになる。
だから「出家」。
社会の身分を捨てる、ということになる。
今は、僧侶自身がひとつの身分になってしまっているから、ヘン。

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お釈迦さまのころの仏教は、例えばお釈迦様に悟りとは何かを教えていただいて、それに則って修行をし続けるものだったと思う。
それは確かに「楽な生き方」なんだろうと、想像できる。
今だって、それができたら楽だと思う。
俗世間にまみれず、自分のために修行して、したい勉強をする。
これは大変楽なことだなぁ~と思う今日この頃。

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実は、そんな身分勝手なのが仏教だったと考えられる。
それば、初期の、小乗仏教というもの。
極端に言えば、人の事なんてどうでもいい、自分が楽に生きられれば、それでいい・・・というものだった。

自分の生まれ故郷であり、自分の国でもあり、自分はそこの王子だったシャカ族が滅んでも「我関せず」だったんだ思う。お釈迦様は。そこまで徹底した修行だったわけだけれど・・・

今の、俗世に塗れた自分の場合・・・ふと懐かしく思い出されるのが、加行という修行で、栃木の山奥に籠もった時のこと。
あの時は、集中力が違っていたように思い出す。

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東京への慌ただしい日帰りが目一杯となってしまった。
暫くは、自重の日々。体というか、気持ちの案配も宜しくない。
やらなければならない事務処理等を優先して、落ち着いてやらねば・・・と思うものの・・・
やはり、気持ちが不安定になる。

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ボケてはいるけれど、それは新しい情報がまったく記憶されないだけで、所々はまともなので、余計に腹が立つというものだ。
もともと、人の話を聞く人ではなかった。何か言うと「親に逆らうのか」とか「親に対して偉そうな口をきくようになったな」とか言って、聞かない。
コッチの言うことを聞くという、ことはなく、そもそも人の言うことを聞いて、自分を改めようというような姿勢は皆無だった人だ。
ボケて、何言っても記憶に残らないから、もうダメだ。
あなたは、人間としてこういう所が間違ってたんだよ、と言っても、もう理解することはできない。
もともと出来なかったけれど、今やまったく絶望。
悲しいものだ・・・。

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家に帰ると母がいる。・・・と思うと帰りたくなくなるが、仕方が無いから、帰る。

一応、毎日デイサービスのお世話になっているけれど、夕方からは家にいる。
もはや、骨折して入院して治療中だ、ということすら覚えていないようで、ヒョコヒョコ歩いていたりするから、治りも遅い。
先日の検診で、圧迫骨折はズレてるらしい。動いてるから。
お医者さんには「意識が低い」と言われたけれど、低いも何も、ボケてるのは知ってるでしょ?
つきっきりで見てるワケにも行かないのよ~。
言っても、忘れちゃうし・・・

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母はスグに「情けない、死にたい」と言う。
これまで80有余年、何も学んで来なかったようだ。
寺の奥さんとして、沢山の人の生き死にを見てきたはずだけれど、ソレによる「学び」というものが全くなかったよう。
人は皆、苦しくても賢明に生きてる。
自分の「生」を「生きてる」。
簡単に「死にたい」とか言うな、バカ。
メンドウ見ているワタシとかの前で言うな、アホ~。
母の生を見つめている、そして、翻弄されている息子に、言うな、バカ。

まったくゥ・・・・

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夕食。

「先ずは、キャベツダイエットかよ?!」・・・な、前菜?

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・・・んで、カツカレー。基本デスな~。大好き。

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帰れば田舎。夕焼けの残りが・・・。



この記事へのコメント

007
2019年06月19日 04:31
親の介護は大変です、、、
精神的・肉体的、、、後小生は単身故に両立が難しいので、経済的にも困窮して苦しい時期が続き絶望の感情も発生して、、、。

何かにすがりたくなったりして、、、
先輩から「上見てもキリ無いし、下見てもキリ無い。」と言われたり、、、
三日ボーズさんの記事(2009/04/26・悪いことを、何かのせいにしない)を再読して”なるほど”と思ってみたり、、、ガス抜きも制限あるし、。

「人生なかなか自分の思うように行かない。」よ(世)うです、、、
これも先輩の弁、(苦笑”)、。
三日ボーズ
2019年06月19日 08:27
とにかく、目の前にある現実はどうあがいても現実なので、受け入れるしかないわけですが、なかなか精神的に追いつきません。
ウチの場合は、隣が老人ホームで、デイサービス等、面倒見ていただいているので、ナンとも有り難く、一般的な介護の状況から見れば、恵まれている環境だと思います。
まあ、何年かかるのかワカリマセンが、仕方ないことは仕方ない・・・ですね。
キキ
2019年06月19日 11:44
三日ボーズ様、まずはご自身のお身体お気持ちを大切になさってくださいませ…とはいえ、いざその立場になるとつい我慢してしまいますよね。
うちは幸い?両親とも施設のお世話になることなく病院で亡くなりましたが、医師から「今すぐお父さんに人工呼吸器を入れたいのだが…一度入れたら外すのは死んだ時だけどね。」の決定を一人っ子の私に迫られた時…あれは厳しかったです。毎日の見舞いで疲労困憊、それに母はもう死んでたし。
病状は確かに良くないものの、まだ意識があって目の前で饅頭食べてて減らず口叩いている父を無理やり死に追いやるようで…結局入れましたけど。
その後の父はイヤミもワガママも言わず(意識無いので当然ですが^^;)親子で静かな時間を過ごしました。
母亡き後、独居老人になった父から散々かけられたメイワクへの恨みツラミもこの時間で消化した感じです。
三日ボーズ様のお母様もいつかは喋れなく動けなくなられる時が必ず来ますので…これまでの苦労が消化、昇華される時が来ますので…今は大変かとは思いますが愚痴を言いつつニガ虫を噛み潰しつつ、まずはご自身のお身体を大切になさってくださいね、これ最重要事項です。

生き死にの現場にいらっしゃるお坊様に対して長々と偉そうなことを言って申し訳ありません…でも、とても人間的な三日ボーズ様にキキは惚れそうです(//∇//)。
三日ボーズ
2019年06月20日 00:44
有り難し!!m(_ _)m

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