野坂昭如・編集『ZASSHI』

何となく「野坂昭如」でヤフオクを検索したら・・・『ZASSHI』が出てきた。

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野坂昭如編『ZASSHI』 1997年、集英社刊  定価52,500円。

発刊当時、とてもじゃないが手が出なかった物。
まさか、ヤフオクで見つかるとは。

これは「買え!」と言われてるに違いない、という都合の良い言い訳をつぶやきつつ・・・「ポチッ」とな。

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378mm×480mm×52mmの段ボールに入ってる。
表紙は「木の板」!!
黒田征太郎氏の、直筆のイラストが描いてある。
手作り感満載、というか、手作りだろ?!

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野坂さんの直筆署名入り。

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野坂昭如さん。

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中身は、野坂さんの依頼に応じられた作家の皆様の「手書き原稿」がそのまま装丁・・・というより、そのままファイル・・・いや、そのまま閉じてあるだけの物。
カラーコピーのような感じだけど、当時のカラーコピーはこんなにキレイでは無かったはずで、なんか、特別な印刷をしたのだろうと思える。

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田村隆一、司馬遼太郎、吉行淳之介、丸谷才一、
田辺聖子、結城昌治、石原慎太郎、青島幸男、
長部日出雄、村松友視、黛敏郎、能𠮷利人、
中島敏行、神吉拓郎、江国茂、阿部牧郎、
石川淳、大岡信、矢野誠一、立松和平、野坂昭如
・・・というメンツ。

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何年か前、NHKで、漫画家が作品を作って行く過程、特に描き方を、記録した番組『漫勉』というのがあった。
出来上がって、印刷されると同じ本の中に同じように印刷された物になってしまうが、ホワイトで消した線、下書き、修正・・・生の原稿を見ると、漫画家が作品を生み出し、仕上げる過程のあがきのようなものが見えてくるし、何より「生」というのが、生々しい。(^_-)

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作家の原稿というのも同じ。
これだって印刷されれば、同じ体裁、同じ活字になってしまうが、その原稿は様々。
推敲の後も生々しい。

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聞いてはいたが、恐るべき悪筆!!・・・の石原慎太郎氏。
こういう悪筆のセンセには、これを解読する編集者がいたんだそうな。
こうなると、活字化した物も欲しいワ。読めない!

この『ZASSHI』は、何巻か出たらしいけど・・・
なにせ、デカイ。

これだけでも、置いておくには邪魔だけれど、ここに納められたものは、価値があると思う。
今は亡き作家も多く、その手書き原稿というものは、その作家の人となりに触れるには至高のものと言えよう。




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この記事へのコメント

タロウカジャ
2020年06月21日 17:34
バイクやカメラでないテーマが始まりそうな予感がします。
また、このブログを読ませて頂く楽しみが増えます。
アサヒカメラの最終号に林忠彦氏の安吾の写真が載っていました。書いてる方がせめて堕落論を読まれているといいのになあと思うのは年寄りの冷や水ですね。万年床にDDTをまき散らした部屋でぐいとカメラに目線をくれる安吾、撮影する側は緊張したでしょうね。当時の機材やフィルムの性能を考えると、結果がだめでもう一度なんて言えないですよね。
三日ボーズ
2020年06月21日 18:37
あれ? この線、やるのかな? オレ・・・(^^)

今の作家は、パソコン前提。
おそらく、野坂さんの晩年、手書きは野坂さん始め、数えるほどだったと思います。
活字になる以前、原稿の段階から、個性が無い?
ま、最終形態が同じである以上、そこに至るプロセスは、手書きあれ、パソコンで打ってメール送信であれ、何でもいいわけで、作家と言えば、頭抱えながら原稿用紙に鉛筆か万年筆で書き込んで、回りには丸めた原稿用紙の山・・・というイメージも、今の人たちには分からないことなのかも知れません。

同様に、破天荒でダメ人間の文学者、ということも、もはやあり得ないことなのでしょうかね〜