写真集を買う・・・川内倫子

写真家・渡部さとるさんがYouTubeで評価している写真集を買っております。

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川内倫子さんの『うたたね』『花火』。
川内倫子さんの写真は、海外、特にヨーロッパでの評価が高いという。

その魅力は「コンポジション」だという。
つまり、写真集としても構成がいいということになる。
これは、ワタシも写真集を買ってわかった。

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川内倫子さんの写真は、ローライフレックスとネガカラーの組み合わせだと渡部さとるさんは仰る。
これは、ローライだったのか・・・

川内さんは、カラープリントを自分でされてもいるという。

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1972年、滋賀県生まれ。
1993年、成安女子短期大学で商業デザインを勉強する。
関西の広告代理店に入社。カメラマンとして働く。
上京して、コマーシャルスタジオで3年間アシスタントをする。

1997年、第9回ひとつぼ展グランプリ受賞。
2002年、写真集「うたたね」「花火」などで第27回木村伊兵衛写真賞受賞。同時受賞者として松江泰治がいる。
2005年、パリカルティエ財団美術館にて個展を行う。
2008年7月、静岡県のヴァンジ彫刻庭園美術館にて個展開催。
2009年、ニューヨーク国際写真センターインフィニティアワード新人賞受賞。同時受賞者に志賀理江子。
2013年、個展『照度 あめつち 影を見る』で芸術選奨新人賞受賞[1]。第29回東川賞国内作家賞受賞。
2018年、歌手の倉木麻衣が出演する京都市の市政CMの映像を担当。


カメラマンとして働く・・・というところは、渡部さんが仰ったところ。
ここが重要。
つまり、カメラマンとしての基本的技術を身につけている、ということだ。

彼女の写真を一見すると、カメラの技術はそれほど無いが、感覚の優れた女性が、雰囲気のある写真を撮ってる、という感じに見える。
しかし、実は、よく見ると露出などもテキトーに撮ってるわけではなく、よく計算されている。
これを撮れと言われたら、露出だけでもかなり考える、という感じだ。

しかし、渡部さんの仰ることを聞いて、良く分かった。
曰く・・・彼女はキャリアをリセットしている」ということ。
商業デザインを勉強して、スタジオアシスタントをして、コマーシャルカメラマンとして成功する。
・・・というこのテクニックを捨てている。

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渡部さんは続ける・・・
かの森山大道さんも、アラーキーこと荒木経惟さんも、カメラマンとしての技術を磨いた。
森山大道さんは、特に暗室技術に優れ、荒木経惟さんは、あの電通で7年間カメラマンをやっている。
この二人とも、写真を表現とするときに、その「うまさ」を捨てている、ということ。
「写真はうまさ、が足かせになる事が多い。うまさを積み重ねても、表現として評価されることはない。写真は経験が邪魔をする唯一の表現だ」
「上手くなければ、それを捨てることもできない」

・・・なるほど、と思う。

写真集『うたたね』を見ると、見開きで見ると、その2枚に何らかの関連性が見られる。
色であったり、形であったり、質感であったり・・・
具体的な「もの」を撮りながら、それを並べることで抽象化し、心象化する。
写真集全部を見ることで、心に何かを感じる。
「なにか」・・・である。

おそらく、ネガカラーを使うことで、キャリアを捨てているんだと思う。
コマーシャルカメラマンとしてポジをキッチリとるキャリアを捨てる単純な方法だったんだと思える。
そして、ローライというクラシックなカメラを使う。
ハッセルではダメだったんだと思う。
それはキャリアに関わってしまう。
それでいて、露出はイメージを表現するために確実にコントロールされている。
6×6という真四角画面というのも、物を抽象化するということになると思う。
ワタシも横長で撮るものは具体的な物、ということになることを実感している。

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『花火』は、花火の日を多角的に撮っている。
花火そのものを技術的に撮っているわけではない。
花火そのものは、飛んだりして良くは写っていない。
それを見る人が、その雰囲気が写っている。
それは素人が自動露出のカメラで撮っちゃった、という感じだけれど、その雰囲気の捉え方も計算されているように見える。

うまへた、へたうま?・・・を演じているような感じもする。

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これを「あんた撮ってみなさい」と言われても、露出ひとつとってもかなり悪戦苦闘すると思う。
それに、渡部さんはローライだ、というが、ローライではパララックスがあって、撮れないんじゃないか?
一眼レフじゃ無いと撮れないんじゃないか?という写真もある。
アップで撮ってるのがソレ。
どうやって撮ってるんだろ?

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近年、女性が多く写真を撮る。
インスタグラムなどで、写真を発表する人が数多いる。
その表現の先駆けに、この川内倫子さんがなっていることは確かだと思う。
「ましかく写真」なんてものも、原点はここにあるように思える。

近年の女性たちは、元々の技術は無いが、スマホのアプリが助けてくれる、ということで成り立っているのだけれど・・・


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