倫敦巴里

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help リーダーに追加 RSS さらば、Quark XPress!

<<   作成日時 : 2007/07/16 00:13   >>

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ちょっと専門的なことなのでDTPを知らない方にはわからないことです、悪しからず……

我がパソコンにはDTPソフトのQuarkXPress(クオーク・エクスプレス)というソフトが入っているいる。だいたい、個人でDTPソフトを持っている人というのもあまりいないと思うし、何と言ってもQuarkXPressはメチャ高い。ウチだって公費でなきゃ購入はできないようなもの。
印刷にするためのデータを直接作れるので、印刷屋勤務経験者の私としてはメリットがあるので購入させていだだいた。
業務用であり、業界ではほぼ独占状態だったから、高飛車なお値段! …だった。

印刷業界では、近年アドビのInDesign(イン・デザイン)が出るまでDTPソフトはクオーク以外ない、というような異常な状況だった。マッキントッシュによるDTPが印刷業界に広まった時に常に中心にあったから仕方ないのだが、これが実に使いにくい。

ちゃんと使えれば文句は言わないが、なにせ使いにくいったらないのだ。
日本語の組版ルールを無視し、用語から何から違っていて、直訳したが意訳をしていない文章のようなものだ。これはInDesignが出た今でも、未だ改善されていない。

きちんとレイアウトを組もうとすると、パソコンを使っているのに、電卓置いて、写植のオペレーターと同様の厳密な計算が必要。デザイナーなのになんでこんなことしなきゃならないの?
おまけに、厳密に計算しても、ソフト内での級数→ポイントの演算の端数によってピッタリ合わなかったりする。実に腹立たしいソフトなのだ。

しかし、このお馬鹿なソフトが業界のスタンダードになってしまった。
実はこれが大変不幸なことで、みんな使いにくいのを我慢して使っていたのだ。
基本的に日本語組版のことは全然考えていないようなソフトだから、ルールのキッチリしている中央の出版は良いのだが、地方の出版物は組版が乱れまくっていた。
そのうち組版の何たるかを知らないオペレーターが作業するようになって、余計おかしなことになっている。
 
ついでに言うと、DTPの出現で、デザイナー(版下)は、時に写植屋であり、時に製版屋であり、という状況になった。みんな自分でやらなければならなくなってしまったのだ。
そして、版下の職人技が必要なくなったな、と思い仕事を辞めた。

現在、専門学校でDTPを教えている方に聞いた話しでは、依然としてDTP検定試験ではQuarkXPressがスタンダードになっているらしい。
しかし、例えば、昔の印刷用語もそのまま生かしているあたりが間抜けなお役所仕事である。
例えばウラケイ・オモテケイなんてQuarkXPressでは使わない。
InDesignありし現在、未だQuarkXPressを使うのも、そこに旧来の用語を使うのも二重三重に無意味であるのに、どうして徒にややこしくするのだろう?
現場に即しない無意味な検定試験。
そういえば「葬祭ディレクター」なんて資格試験もまったく現実離れしている。

長々とつづってきて、何が言いたいかというと、ついに、というかやっと、そのお馬鹿ソフトQuarkXPressを見限ったのだ。
アドビのInDesignを買った。
もうQuarkXPressには我慢できなくなった。
自分の研究をまとめる冊子の製作を考えているのだが、それはきちんと組んでみたいと思ったのだ。

InDesignは、インストールして、まだ解説書を見ている段階だが、実に良い、好い。
ノド、小口、歯、級など、印刷屋時代に慣れ親しんだ用語で作れる。これはやりやすい。版下をやっている感覚に近い。
どうしてもっと早く乗り換えなかったかと悔やまれる。

QuarkXPressは最早、私にとっては高価なワープロソフトになってしまうような感じ。Open Typeフォントを使える6.5までバージョンアップしておいてもったいないけれど……仕方がない。使えないんだもん。

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