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zoom RSS アマチュア写真家が写真集を作るということ

<<   作成日時 : 2009/07/18 22:40   >>

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当ブログへよくコメントをいただく大神謙一様の、第3弾の写真集「長良川鉄道STORY」が来た。
実に何とも羨ましい。
写真を趣味にしている者にとって、写真集は夢である。

ビッグローブのブログでは、このブログがどういう検索にかかったかということがわかる「アクセスレポート」というものを、管理者のみがチェックできるようになっていて、そこに時々「大神謙一」で検索をかけてヒットした人がいることが分かる。
専門誌などへの投稿等によって知られた方、ということなのだろう。

写真集を世に出すことで、アマチュア写真家は、一歩ステップアップをすることができる。
大神様は、地元紙の取材も受けたとのこと。以前もやはり新聞に掲載されたらしい。

写真集3冊というのは凄いことで、アマチュアとしては図抜けた存在となられた訳だ。

誰も彼も写真集を出せばいいというものでもない。
いや、誰がどんな写真集を出しても構わないわけだが・・・

自他共に、キチンと作品のレベルを評価できる者でないと、落語の「寝床」になってしまう、ということもある。

写真を他人に見せると言うことは、自分の写真を自分自身でいかに評価できるか、ということにある。
見せるに値する写真かどうか?ということである。

そして、自信があるから、ぜひ見て貰いたい、と思う。
写真家としてのプライドをかけて、そう思えることが大切である。

その評価のハードルをどこに置くか、という点が問題になる。
買っていただく写真集となると、そのハードルも一段と高くなる。

写真を撮る動機は色々だろう。
求める写真も色々である。

「そのハードルをどこに置くか」ということは「どこで満足できるか」ということである。
「何を撮るか」という目と「どう撮るか」という技術と、それを「どう評価するか」という判断力が写真を決める。きちんと評価し、次のステップにできなければ、成長はない。

自分で満足するに留まらず、人に何かを訴える写真を、あるいは、写真を自己表現の手段とするには・・
撮る技術と、写真として事象を切り取るセンスが必要になる。
これによって、写真の上手さが決まると言える。

この「上手さ」というのも難しい。
技術なのか? センスなのか? あるいは両方なのか?

誰かの写真に感動して写真を始める者もあろう。
写真に残して置きたいものがあって始める人もいるだろう。
何か撮りたい物があってカメラを持つ者もいるだろう。

花を撮りたい、飛行機を撮りたい、鳥を撮りたい、車を撮りたい、子供を撮りたい・・・色々な目的を持ってカメラを持つ。
何か撮りたい物がある人の写真は上達が早い、と思う。
特に、電車を撮る人のレベルは高いと思う。

高校時代の写真部の同級生に、一人SLの写真がとても上手いのがいて、ヤツには敵わないと思った。
北海道で雪景色の中を走るSLの写真を見た時、そう思ったのだ。
以来、電車関係、いわゆる「鉄ちゃん」には一目置いている。
そのSLマニアのヤツの写真に込める思い入れが半端でなく、その努力が写真ににじみ出ていた。
「SL一筋」の強さを感じていた。

写真とは「何を、どう撮るか」である。
だから「撮りたい物」「撮りたいテーマ」を持っている人は「良い写真」へのベクトルがあるといえる。

これもまた難しいのは、撮りたい対象がちゃんと写っていれば良い(自己満足)のか、他人が見てきちんと評価できる写真を撮りたいのか否か、という意識の問題である。

「価格.com」とか、写真を紹介するブログなどでアマチュアが披露しているのは「ただキレイに撮れました」という写真が殆どである。作品としては、全く奥行きの無いものが多い。

「花が綺麗に撮れました」「鳥が良く写りました」・・「撮れました・写りました」というような物が多いのだ。
公園の花を撮っても「それはキレイに撮れました」のレベル。
昔は「ちゃんと撮る」にも技術が必要だったが、最近は、カメラが「きれいに撮ってくれる」ということにもなっている。

それはそれで結構で、写真を楽しめれば、それで良いのだけれど「+α」がないと、評価できる写真にはならない。

勿論「撮れました・写りました」で楽しい写真も当然あって良い、というか、アマチュアはそれで良い。
狙ったものが狙ったように撮れる、あるいは、必要なものを、必要な写真に撮れる、というのがプロといえる面もある。商品や、報道のプロはそう言う面を持つ。
ドキュメントのプロは、撮るテーマを持ち、どう撮れば人にそれを訴えられるかという技術とセンスをもっていると言える。

「撮りたい」という対象に対する思い入れ、というものが、また写真を上達させる。
良い写真を見る機会があるか、ということも大いに影響する。

そして「良い写真とはどういうものか」ということがきちんと考えられた写真は、人の心に何かを訴えるのである。

それは、技術でもあり、感性でもある。

「長良川STORY」には「撮りたい物」と「撮るセンス」が両立してある。
おそらく、もっと沢山の作品の中から、取捨選択されたであろうことは明白。沢山の写真を泣く泣くふるいにかけた筈。
そうして編まれた写真集は、実に密度が濃い。

ローカル線を愛し「長良川鉄道」というものを写真に記録し、その良さを人に知らしめたいという、ジャーナリズムでもある。
これはもうプロの領域だろう。
「写真集3冊」は、アマチュアとしては、もう「タダ者ではない」。

・・・褒めすぎ?

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「アマチュア写真家が写真集を作るということ」について
「アマチュア写真家が写真集を作るということ」について 作者の大神謙一様より、メッセージが届きました。紹介します。 ...続きを見る
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2009/08/30 21:07

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コメント(15件)

内 容 ニックネーム/日時
ご購入ありがとうございました。
また、過分に褒めて頂き恐縮です。

自分が力を出し切って撮影した作品を、他者がどう観て、どう思うか、
興味深深です、、、観る側の資質も試されている!、、、写真は単に観られるだけでなく、鑑賞する側も診られてる、のでは、と考えています。

その意味で和尚殿の写真を含めた博学性と、鋭い考察力に脱帽です。

さて、次作「長良川鉄道STORYU」はどのように造るのか?、
マンネリを感じる小生は、新たな試練?を受けるのです、、、。
大神謙一
2009/07/19 22:05
褒めさせていただいた後に、チョット気になる点を言わせていただこうかなぁ、なんて思います。

以前、コメントの中に「プリントで入稿」というような記述があったと思いますが、確かに全体にポジプリントの色調が出ています。特にシャドーが潰れた写真は、それを狙ってのことなのでしょうか?
全体に独特のトーンで迫力はあるのですが・・・私個人としては、6×7のポジ入稿のカラー印刷のクオリティそのままの写真が見たいな、と思いました。
現在、印刷に一番適したのはポジ入稿です。
ポジ入稿のストレートの綺麗さも良いのではないかなと思いました。
この大きさの写真集なら、35mm中心で撮ってみるかな?と思ったりしましたが、やっぱり中判のクオリティは出ますね。
デジタル中心になってみんなキレイに写ってしまうので、35mmポジ、或いはISO1600ネガの雰囲気など、デジタルでは出ない写真をめざそうかな?とも思ったりしてます。
「長良川STORY」刺激になってます。
三日ボーズ
2009/07/19 23:22
御意。
大神謙一
2009/07/20 01:04
「ポジ入稿の件」

長野県オノウエ印刷のデザイン担当の花岡氏と協議しました。

1.確かに6×7の場合は違いはハッキリ出る。
  しかしこのサイズの本に、その事がどれほど重要か?

2.過去からの、わたしのプリント原稿は他物に比し、非常にきれい故、特  に問題ない。色合わせは既にプリントで完成されていて、双方のズレが  なく、確認が早い。
   
3.次作は、ポジとプリント両方で比較し、良い方でやりますか?

  と、なりました、、、さて4、5年後は如何に?
大神謙一
2009/07/22 18:26
私もサイズの点から精細さにおいて35mmでいいじゃないか?と思いました。それも結局はテーマによりけりだと思います。精細さを求めるなら、やはり差は出るであろう、と。
要は、作者がどのカメラを選ぶか、ということと印刷に対する満足度でしょうか。
私が、気にするのは、カラーポジプリントの発色特性と、階調の問題。
カラーポジプリントだと、どうしてもポジフィルムの階調のかなり狭い範囲しか再現できず、かつ、色が濁る傾向があると思うのです。
トーンが狭くなるのを逆にシャドーを潰すような方向で力強さを表現する手段にもできるでしょうが、これに関しては、トーンの再現性はポジフィルムをカラー分解したものがベストです。デジタルも含めて。
ポジプリントは、それだけを見ればキレイに見えても、比較すると、その差は歴然。特に色の濁りは如何ともしがたいと思います。
写真展をやったときに、645のポジをかなり神経使って焼き直しの注文を繰り返しました。今でもポジポジプリントはあまり好きではないんです。
オノウエ印刷の担当者様は、ちょっと消極的なように感じます。
高精細印刷を売りにしている所ですから、もうちょっと頑張った意見をいただきたいと思いました。
三日ボーズ
2009/07/22 19:09
なるほど、そうですか、。

やらずして、モノ言えません、次作はポジ原稿、やりますか!
大神謙一
2009/07/22 19:40
アサヒカメラの電話取材を受けました。

担当は・宮野純子さん・という素敵な感じの女性で、ドキドキしました。
実は、今度で二回目、初回は「EpisodeU」でお世話になりました。

「桜の駅」や「関の玄関口」が個人的にお好き、という事でした。

8月20日発売号に掲載されます、本屋さんで観て頂けたら幸いです。 
大神謙一
2009/07/31 05:01
写真集を作ると、そういうこともありますね。
いいですね。
アサカメは中学以来買い続けてますので、必ず拝見します。

三日ボーズ
2009/07/31 07:00
レールマガジンには不掲載でした。
初版「ローカルスターよ永遠なれ!」と「EpisodeU」と順調で、期待していましたが、ボツでした、残念!!!。
メジャーな出版社の本が二冊出ていて掲載でした、個人の本は弱い、と云う事でしょう。

アサヒカメラは掲載にて、救いです!、。
刊行から一月経ち、三割販売でSTOP状態なのであせります。
残部を観ていて、なかなか減らないのは辛いものです。
個人で勝手にしている事ですから、仕方ないし、感謝しなくてはいけません、と分かっていますが、、、。

販売の戦略を練ります、完売を目指して!!!!!、。
大神謙一
2009/08/24 04:26
「アサヒカメラ」の記事、拝見しました。
専門誌の掲載がならなかったのは残念ですね。
他の鉄道関係の雑誌には送られましたか?片っ端から送って反応を待つ、というくらいしか私には思いつきませんが。
「営業」もしなければならないのは、ホントに大変ですね。
デジタルカメラで撮って、ネットで公開、というお気軽な手段で満足してる人間ばかりの中で、フィルムで撮って、写真集という「形」にすることにこだわるのは大変なことですが、意義のあることと思います。
当方では、地元の大型書店に、地元出版の本を売るコーナーがあったりしますが・・・
三日ボーズ
2009/08/24 08:12
こちらはド田舎ゆえに、写真を発表する環境は良くないです。

過去の販売履歴にて、自家製ダイレクトメィル発送と以前からの種まき(刊行前から、出すぞ、造るぞ、頼むよ、傑策だ!、等と放言していた)により、予約も入り、近く四割強まで販売出来る予定となり、やれやれ。

中に「何故!レイルマガジンに掲載されなかったのか?」と思う人がいて、
「大手出版が2冊ほどあり、空きスペースが無いから、と推察」と返答しました。
その方は一応、レイルマガジンで観てから注文する予定だったらしく、、、

いつも最後の販売で、・クルシミマス・。
年内に半分は売りたいと思います!。
大神謙一
2009/08/29 21:24
あちこちに送ってみて下さい。どこかが取り上げてくれるのでは、と思います。

もし、ここで宜しければ、購入方法など、書き込んでいただいても結構ですが・・・まあ、そんな効果も無さそうですが。
三日ボーズ
2009/08/29 23:57
御意。
大神謙一
2009/08/30 06:50
 小生、長良川鉄道沿線の四季風景を2005年より撮影して来ました。
日本を代表する清流・長良川・に沿い南北に伸びる同鉄道。
 古き良き昭和の風情を残す木造駅舎、伊勢湾台風の猛威に耐えて現存する鉄橋橋脚、未完に終わった北への延伸計画を想像させる終着駅などなど、、 、。
 里山を走るローカル鉄道の四季風景と歴史に感動し撮影を重ねて来ました。
 映像美と共に、同鉄道を深く掘り下げるべくキャプションを工夫し編集・構成に全力を注ぎ込みました。
 「長良川鉄道STORY」をよろしくお願いします、自信作です!。

購入方法・通販は現金書留にて、本代¥2,500円に送料¥500円を添えた¥3,000円を大神謙一までお送り下さい、EXPACK使用です。

〒501-0475
岐阜県本巣市浅木262-8 大神謙一
TEL(FAX)058-324-3429
PR :「長良川鉄道STORY」  大神...
2009/08/30 20:38
和尚殿、おはようございます。

この度は、小生の個人的な件で大変お世話になり恐縮です、
ありがとうございました。
ダイレクトメィル効果も昨日2通目が届き、まずまずと思います。
大神謙一
2009/08/31 06:53

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