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zoom RSS デジタル写真と、フィルムと、プリントと

<<   作成日時 : 2010/03/24 21:50   >>

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2月に行った高野山の常楽会の写真は、パナソニックG1でデジタルを撮って、他にフィルムカメラを色々と持ち込んで撮ってきた。

その比較をやっとすることができた。

写真屋さんで六ツ切(ほぼA4)のプリントをチェックしようと見た瞬間「やっぱ、フィルムだわ」と思った。瞬間に思った。

その前に、デジタルカメラで撮ったものを「お店プリント」していた。
それだけ見れば、トーンは豊かだし、滑らかだし「なかなか良いではないか」と思えたが・・・

やっぱり写真としては、フィルムで撮った方がドラマチックな感じがする。

実は、フィルムの方は「そういう写り」のするレンズを選んで持っていっている。

シグマの超広角、14mm f2.8。
同じくシグマの超広角ズーム12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSM。
そして、フォクトレンダー SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical。

どれも歪曲が少なく、周辺光量が落ちたりするレンズだ。
これが、フィルムと合わさると「良い描写」になる。
そのレンズの「クセ」が表現してくれる雰囲気というものがある。

これが、例えばデジタル一眼の、ニコンD700などに付けて同じ描写になるかというと、そうはならない。
デジタルでは、センサーに直角に光が当たらないと、変に光量が落ちたようになる、というより、デジタル用の設計がされていないレンズの光量落ちは、黒いベールがかかったようになって全然美しくない。
汚く、わざとらしい感じになる。
色が次第に濃くなってゆく感じにならないのだ。

そういう収差は、全体にきれいで滑らかというデジタルの画質とも、合わない感じがする。

やはり、デジタルは、全面がきれいに写ってナンボという感じがする。
そういう意味で、35mmフルサイズ用の、歪曲はあるし、色収差もあるというレンズは、それだけでデジタルらしくない、と思うのだ。

35mmフルサイズよりは、APS-Cの方がデジタル向きだし、フォーサーズ、マイクロ・フォーサーズの方がよりデジタル向きだと思う。
そういう理由で、デジタルは、マイクロフォーサーズのパナソニックG1を選び、使っている。

フィルム用の、古いレンズをG1とかGF1、E-P1とかのデジタルカメラに着けて楽しんでいる向きが結構いるようだけれど、まったく理解できない。

フィルム用の、しかもクセのあるレンズは、フィルムで撮ってこそ生きるのだ、ということを再認識すべきではないかと思うのだ。

デジタルの滑らかな写真を見ていると、フィルムの粒子の描写の方が良いと思う。
特に、ISO1600とか、ISO800のフィルムを使ってみたら、これが「良い!」。

画質はそれ程でもないが、個性あるレンズ、シグマの超広角、14mm f2.8と、超広角ズーム12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSMに、この高感度フィルムを組み合わせてみた。
これも良い感じである。
レンズのクセと、フィルムの荒れが良い感じでマッチしていると思う。

私は、写真の粒子が立体感を生んでいるのではないかと思っている。
粒子の感じられないデジタルは、ノッペリしていて立体感に乏しいように思う。

ある写真家は、最終的にデジタル画像に少々のノイズを乗せるという。
それによって立体感が出て、写真らしくなる、ということだろうと思う。

デジタルではノイズは嫌われるが、フィルムの粒子はまったく別のものだ。

一方、今回は超微粒子のエクター100というネガフィルムも使ってみた。
ISO100なので、三脚を使う必要があるが、六ッ切程度だと粒子が見えない程で、その点ではデジタルっぽい感じもする。
このフィルムと、画質の良い「フォクトレンダー SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical」を組み合わせて、三脚に乗せて、スローシャッターで撮ってみた。
良い感じである。

今回、プリントを比較してみたが、実は、デジタルの方はカメラのJPEGそのままで、何も加工していない。

これはRAWでも同時記録しているので、暇を見て「現像」してみようかとは思っている。
色調を見て、コントラストなどを調整して、それで比較してみないと、まだ結論は出せないが・・・・・

面倒だ、と思えてしまう。

反面、フィルムの方は、ほぼナットクできるプリントができたのに、何で、自分で調整しなければならんのだ?!と思ってしまう。
食わず嫌いも良くないから、その内、シルキーピクスの解説書でも買ってくるか?


いずれ、写真集を、などという時のために、今回プリントしたものにちょっと注文を加えて「四ッ切」にプリントしておこうかと思う。

写真は「六ッ切」で統一、と考えているので、プリントするものは全部六ッ切にしているが、写真集などの原版とする場合、もうチョット大きい方が良い。

ただし、問題はお値段である。

フィルムからのプリントは「ノートリミング指定」なので、当然「手焼き」で、機械任せのプリントでなく、当然高い。
六ッ切で1,550円。10枚プリントして15,500円は、さすがにこたえる。

片や、デジタルの「お店プリント」では六ッ切一枚530円である。
概ね、三倍。こりゃ参るわ。

自分でシコシコ RAW現像して、調整して、お店プリントが良いのだろうが・・・・・
それで、ネガプリントの描写ほどにパワーを込めることができるだろうか?


デジタルとフィルム、ということを意識してから、ネガフィルムというものを再認識している。

これまでは、写真はポジ(スライド)フィルムじゃなきゃ駄目!。
ネガフィルムなんてアマチュアのもの!・・・なぁ〜〜んて思っていたのだが・・・・・

デジタルのホワイトバランスのようなことは、ネガプリントのプリント時の調整でできる。
ネガなら、光源が違ってもプリント時に調整できるのがいい。
やはり、光源が複雑な場所での撮影はネガフィルムがよいようだ、と思う。

ポジフィルムは、実に美しいが、プリントするとなると、ポジプリントでは、色の彩度は落ちるし、コントラストは高くなってしまって、不自然な描写になってしまう。

デジタルに対して、フィルムの良さを感じられるのがネガプリントであろうと思うのだ。

一方で、ポジフィルムの色は、デジタルではなかなか出ない。
これも、フィルムならでは、のもの。

ブロニーのポジを見たら、デジタルの色には不満を感じてしまう。

ブロニーのポジを見ると「フィルムに残す快感」というものが確かにある、と感じる。

これも大切にしたい。

これからは、ネガとポジと、35mmと中判を上手く使い分けて「作品」を撮ってゆきたいと思う、今日この頃。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
小生が出した「長良川鉄道STORY」の写真原稿用プリント代は総計\38,760(税込)でした。

中判は六切り、35mm判はワイド六切りでプリントです、、、
それぞれ税込単価、@1,200、@1,330成り、
製作費が掛る訳です。
完全ノートリで無く、簡易版でコスト軽減なんです、実は、。

今、写真家活動は休止で、NV200のカスタマイズ中で、そちらに気が行ってます!
自分でも妙ですが楽しい昨今で、、、(ノーテンキなのか?)、、、

いつの間にか、当初の不眠で不整脈、小生を排除した抵抗勢力への恨みも霞んで消えかかってます!!
まあ、本業あっての写真です!!!
studio-ken
2010/03/25 06:18
以前、書いたかも知れませんが、かつて写真展をやった時に、ポジ・ポジプリントで全紙・半切に伸ばした時、結構細かく注文を出したのを覚えています。
写真屋さんが、ラボのオペレーターを一人に決めてくれて。
でも、プリントを前提にするなら、ネガフィルムも有効であることを今更ながら再認識しました。
それと、プリント時の調整もかなり効くので、ポジとネガは使い分けだと思います。改めてそう思います。
デジタルもその使い分けの中に当然入ります。
それぞれの、得手不得手を考えての使い分けだと思います。
三日ボーズ
2010/03/25 23:08

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