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zoom RSS プロカメラマン・・・って言っても、ピンキリ(その2)

<<   作成日時 : 2010/07/22 00:00   >>

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ピンキリ・・といっても、どれがピンで、どれがキリ、というつもりはない。

ニコンやキヤノンの旗艦カメラなどの良いカメラを称して「プロ用」という言い方がされるが、これもよくわからない言い方だと思う。
「プロ」という言葉は、かなりいい加減に使われているものだと思う。
カメラを使う方としては、この言い方が嬉しかったりするわけだ。


「プロ用」というのは「プロが使えるスペックである」という意味で、アマチュアが使ってはいけないという意味ではないということは周知のこと。

件のペンタックッス645Dなどは・・・・
値段も用途もこれぞプロ用というカメラと同じようなセンサーを使いながら、かなり、というか、ほとんど「アマチュア用」を意識したカメラであるところが面白い。

ニコンのD3とか、EOS-1Dとかは違う。
これは、初めからプロ用のニーズに応えるスペックで作られた物を、アマチュアでも使えるというものだ。
そして、それが、紛う方無きペンタックスの立ち位置なのである。

勿論、ペンタックスやオリンパス、ミノルタで撮るプロもいるが、これはちょっと違う。

ニコン・キヤノン以外だって作品は撮れる。そういうものもある。

しかし、ニコン・キヤノンでないと撮れない、というものが・・あるのである。
それが「プロ用」ということなのだ。

特に、スポーツや報道では、会社にあるのがニコンかキヤノン、というのが殆どだったから、この2社以外には考えられないものだった。今でもそうだろう。
オリンピックでもサッカーでも野球でも、カメラはこの2社で占められる。
故にこの2社のカメラは「プロ用」という意味合いが極めて強いのだ。

業務用と民生用との境目が無いのがカメラの世界。
「プロ用」と呼ばれる物、実際にプロが使っているものを買えば使えるヨロコビ、というものもあったりする。

しかし、例えば、スポーツ写真などは、同じ機材を使ったからといって、同じ写真が撮れる訳ではない。

野球なら野球、F1ならF1、サッカーならサッカー、と、その道で高い要求に応えられるようになるための訓練が必要である。
そういう専門の雑誌や新聞で使われる写真は、そういう日々の訓練によって撮られるものだ。
これもスポーツと言ってような反射神経、瞬時の判断などが要求される。
ここには、スポーツと同様に、訓練によって鍛えられ、抜け出る才能というものが、厳然としてある。
そういうプロの世界である。

その要求にカメラも応える必要がある。
それが「プロ用」のカメラ。
特に、ニコンとキヤノンは、この報道の分野で鍛えられてきた。
それが、我々でも手に入る。

手に入れても、プロに成れるわけではないのが現実だけれど。

一方で、入門機を使って写真を撮るプロもいる。
典型的というか、極端なのが、アラーキーこと荒木経惟さんとか、森山大道さんとか。
コンパクトカメラで「仕事」をしている。

これは感性が勝負のプロ。

もう一方で、グラフィック的写真のプロもいる。

私などがかじったのがこの分野。

例えばハッセルブラッド(見栄?)やマミヤ67(実用?)などを使って商品や、コマーシャル関係の写真を撮るプロ。
多くは、デザイナーとタッグを組む場合が多い。

「プロカメラマン」というと、何となく、この世界をイメージする。
写真学校に行く人の多くは、これを目指しているのだろう。

しかし、これも、悲哀がある。
以前勤めていた印刷所にいたカメラマンは、日夜、スーパーのチラシ用の洗剤やラーメンの写真を撮っていた。
これは厳しい、と思った。

大学に進学することを考えた時に、芸大に行く友人を羨ましく思っていた。
当時は、写真というより、映画フィルムの方向に興味がったが・・・・

大正大学、という宗派の関わる大学を選択した時点で、写真などは「趣味にする」と決心した。
おそらく時間はあるだろうから、趣味で撮ればいい、という諦めを伴った決心をしたのを覚えている。

それは現在にいたる。

依頼仕事で写真を撮るようになっても、アマチュアの部分は保っていた。
キチンと依頼できるホントのプロがいたから「これは○○さんにお願いして」と言って、分けていた。
撮れるか撮れないかを見極めて、ちゃんとしたプロに頼むほどでないものを撮っていた。

具体的に言えば、モノブロックのストロボと、ポラロイドバックは買わなかった。
これを買ったら「プロになっちゃう」と思っていたのだ。
それが、自分の「垣根」だった。

「プロ」というのは、単純に憧れ、でもある。

F1を追いかけて世界中を歩ける。
アイドルタレントの写真を撮ることができる。
例えば三好和義氏の「楽園シリーズ」のように、出版の企画として出版することを前提に写真を撮る、ということもできる。
プロと認められれば、一般ピープルでは入れない所に入って、一般ピープルには撮れない写真を撮ることもできる。

好きな物を撮ることが商売になる、なんて、誰もが憧れるだろう。

なれるものならなってみたい。・・・が・・・

こ〜〜んなことができるのは・・・

たぁ〜〜くさんの学童野球の子どもたちかの中からプロ野球選手になる人がどれだけ出るか?
・・・という位の確率だと思う。

人に感動を与えるような写真を撮るようになるには、飛び抜けた才能が必要である。
独自の世界を見つけることも必要である。

しかし、一方で、アマチュアなればこそ、というものもある。

地方の風物、例えば祭とか、風俗とか、ローカル鉄道とかを徹底して撮り続けるというようなことは、プロではできないものもある。

プロとアマチュアの違いとしていえることのひとつに「プロは撮り直しが許されない」ということがある。
プロは、要求されたものは100%で応える必要があるが・・・
アマチュアは、何度もチャレンジして、120%にできる場合もある。

何かに秀でたアマチュア、というのが、一番居心地が良いものと思う。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
御意にて、、、
楽しく読ませて頂きました、
特に、、、ハッセル(見栄?)、マミヤ67(実用?)の件は面白いですね、。
studio-ken
2010/07/22 18:42
ニコンとキヤノンには、それぞれNPS(ニコン プロ サービス)CPS(キヤノン プロ サービス)というのがありました。
APA(日本広告写真家協会)、JPA(日本写真家協会)なんてのもありましたですね。
これらは、紹介やら審査やらがあって、所属できれば、歴然たるプロ、ということになるのですね。
関係ないですけど。プロの基準としてはこれがありました。
アマチュアでも、毎日新聞が主宰する「日報連」、朝日新聞の「全日写連」なんかに入ると、撮影取材に融通が利きそう・・・ですかね?
三日ボーズ
2010/07/22 23:25

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