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zoom RSS 写真集を2冊

<<   作成日時 : 2010/12/22 00:00   >>

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写真家・横木安良夫さんのHPから2冊の写真集を買いました。
http://www.alao.co.jp/home.html

横木安良夫さんという写真家は、とにかく阪神神戸大震災の状況を撮った「COME TOGETHER FOR KOBE」というポスターに衝撃を受け、その作品をなぞってゆくと、コマーシャルフォトなどに、見たことのある写真が沢山ありました。
とても気になる存在です。

[Glance of lens 2]という「私家版不定期冊子」の、
vol.2「Girls in Motion」と、
vol.1「VLADIVOSTOK」という2冊の写真集が出ました。

50Pほどのもので、そんなに大袈裟なものでない、中閉じの冊子です。
市販はされないのでしょう。

vol.1「VLADIVOSTOK」には、カメラのデータがあります。

RICOH GX200
RICOH GXR
GR LENS A12 50mm 2.5 MACRO
RICOH LENS S 10 24~72mm F2.5~4.4VC

HP上の「お知らせ」に次のようなメッセージがありました。

「かつてマークルーハンが言ったように、メディアがメッセージならば、この冊子(入れもの)こそがメッセージであり、そこに写っている写真はメッセージの一構成物でしかありません。
写真はもともと何も生み出していません。現実を映すことで、新たな現実を捏造するといった構造があります。そういう意味で、スクリーン上の写真より、ここに新たに印刷物として存在している写真こそが、捏造された本物の現実なのです。
なんて、僕は思っているのですが、皆さんはどう思うでしょうか。」

一枚の写真が雄弁に語る場合もありますが・・・

それが「組写真」あるいは「写真集」となった場合、一枚の写真を見ても、それは何も語っていないかも知れません。
でも、それが一冊の本となった時に、それ自体が大いなるメッセージになるのです。

どこの、何を、どう撮って、どう並べるか、というところにメッセージ性が込められるわけです。
(並べる・レイアウトする、という部分にはアートディレクターという専門家が入る場合がほとんどでしょうか)

このブログでは、デジタルだフィルムだ、と繰り返し申しておりますが、横木さんのレベルだと・・・
「そんなの関係ない」という感じです。

「vol.1」はリコーのGX200というコンデジと、GXRというコンデジに毛が生えたようなカメラ(失礼)で全部を撮っていらっしゃる。
A4見開きでもオッケー。粒子感が無く、滑らかで、解像度も高いのですが、カリカリではない独特の甘さがあり、そこにまたデジタルデータからの印刷の怪しさが加わって、写真を表面的に見ても、全体的に何だかちょっと変わった雰囲気になっています。

それを見越しての撮影なのかは分かりませんが、カメラアイが・・・・真似できません。

「vol.2」は、これまでの、少女を撮った写真をまとめたもので、色々なカメラで撮っているのですが、これも私が気にしている、多分RGBスキャナーによる製版だと思うのですが、どれもトーンが揃っている感じで、一見カメラやフィルムフォーマットまでもが大きく違っているということが分かりません。

・・・写真を見るのに、こんな見方をしてはいけませんね。

この写真集には「普通の少女」が写っています。
モデルの人なんかもいるんでしょうが「その辺にいる、そのままの少女たち」が写っています。

印象的なのが、彼女たちが皆「何かを見ている」ということです。
彼女たちが見つめるものは何なのでしょう。

未来なのか、現在なのか?

流行、ファッションなど、時代に流されているような子たちばかりなのか・・・
・・と、つい思ってしまいますが、実はシッカリ「個」を持って生きているのだ、という感じが伝わってきます。

でも、それはとっても脆く危ういもので、もしかしたら、カメラがあるから現れたようなものかも知れません。
普段は、時代の流れに翻弄され、自分を見失いそうになっているのかも知れません。
都会の中で、消え入りそうな心の灯火を、やっと保っているのかも知れません。

彼女たちの行く先には、母となり、子を産み、育てる、という人間としての大きな役目が待ちかまえているのでしょう。
つい、そこら辺まで見てしまいます。
その子たちが、都会で一時、可憐な花を咲かせているのかも知れません。

女の子の、弱さが見えるように思えますが・・・・。

彼女たちが見つめるのは「やがて持ち得る強さ」・・・でしょうか?

「その前」の「幸せ」でしょうか?

・・・見失いそうな自分自身でしょうか?

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
横木Cマンは海外でも、リコーのデジカメで盛んに撮影してますね、、、
その辺りは、フィルムやデジタルには拘り無し、の感じです、。

小生は、未だ、「これは良い!」というような写真集に廻り合っておりません。
007
2010/12/22 15:41
結構「参った!」と思う写真があって、そういうのや「これは撮れない」というような写真集は買います。
ただ、昔のはやっぱり印刷の質が悪いので、再版して貰いたいものはいっぱいあります。
ブレッソンの写真展を見た後に、図録を買おうと思って見たら、印刷が悪くて買う気にならなかった、ということもありました。
ブレッソンの、印画紙にプリントしたモノクロ写真が素晴らし過ぎて、印刷が数段見劣りしていました。
あのプリントが全然再現できていませんでした。
そういう意味では、写真展、というのは、プリントに接する貴重な機会でもありますね。
大きく伸ばしたプリントの迫力・質感は、やはり代え難いものがあります。
三日ボーズ
2010/12/22 23:42
横木さんのブログ見てきました。

>なんでもないものを、
>君は本当は特別なんだよ、唯一無二の存在だよと、
>スポットライトに照らしだすことが好きだ。
とありました。

三日ボーズさんの
>彼女たちの行く先には、母となり、子を産み、育てる、という人間とし>ての大きな役目が待ちかまえているのでしょう。
>つい、そこら辺まで見てしまいます。
>その子たちが、都会で一時、可憐な花を咲かせているのかも知れませ
>ん。
という印象と呼応していると感じました。
エム
2010/12/23 08:08
たびたびすみません。
上に引用した言葉は、横木さんの主催する写真グループのALAOさんの言葉です。
私がいいなと思った写真もALAOさんの作品です。
ブログ内の写真も文もすべて横木さんのものと勘違いしてました。
ということは上のコメントは崩壊しているかもしれません。
エム
2010/12/23 08:38
再三すみません。
ARAOさんは横木安良夫さんですか。
勘違いに勘違いをかさねてる?。
俺ひとりでなにしてるんだろう。
コメント欄汚してしまってすみません。
エム
2010/12/23 08:57
「ALAO」さん=横木安良夫さん、でいいんじゃないでしょうか?
三日ボーズ
2010/12/23 08:59
「デジカメWatch」というHPに横木安良夫さんの特集記事が出ました。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/culture/photographer/20101224_416955.html
三日ボーズ
2010/12/24 23:48

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