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zoom RSS 文献複写を考える

<<   作成日時 : 2011/02/16 00:00   >>

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かねてより懸案だった「文献複写」。
デジタルでどうするかを考えていた。
キチンと残すには、フィルムで撮ってプリントすることが重要となるも、便宜的にはデジタル、である。

で、そのカメラとレンズの組み合わせをいかにするか?・・・と考えていた。

お手軽で、良さそうだったのが、パナソニックGF1と20mmレンズの組み合わせだった。

文字の細かい物を複写するには画素数が多い方が良いだろうと思ってしまうが、まぁ1200万画素もあれば充分である。

結局のところ、いいとこ A4 プリントか、実際には B5 にモノクロ印刷くらいだから、GF1+20mm で充分ではあるけれど、今回ニコン D7000 という1600万画素のカメラを手に入れたのを切っ掛けに、本格的に文献複写に使用することを考えた。

今回、買ってしまったパナソニック GH2 も1600万画素なので、これに 20mm を買い足すことも考えられた。パナソニックの 20mm もその画質には定評があり、歪曲の少なさと、周辺までの画質の安定性は重要なポイントだった。

でも、現在の自分のカメラの運用を考えると、ニコンは普段の出番が少ないので、これを複写用にすることにした。

そこでレンズである。

文献複写にとって何が一番大切かというと、周辺までの画像の安定性もさることながら、一番は「歪曲収差」である。
後でソフトで修正できると言っても大量になるから面倒である。初めから収差が無いに越したことはない。

もう一つの大きなポイントは、焦点距離である。

APS-C センサーを使うカメラだと、焦点距離が 1.5倍になってしまう。
画角が狭くなるわけだから、例えば同じA4サイズを画面イッパイに写すのに必要な距離が伸びてしまう。

ニコンには大変信頼を置けるマクロレンズ(ニコンは「マイクロレンズ」と言う)がある。
昔から、ニコンのマイクロレンズは文献複写を考えて作られているようなもので、画像の安定と解像力は抜群だった。

しかし、現在ニコンのマイクロレンズは焦点距離の最短が 60mmである。
これでは APS-C サイズセンサーを使うカメラに着けると 90mmになってしまう。
これでは、カメラと文献がかなり離れてしまって、ヘタするとコピースタンドでは収まらなくなってしまう。

使えそうなレンズが唯一トキナーにある「AT-X M35 PRO DX 35mm F2.8」というレンズだ。
これなら APS-C センサーでも35mm換算で50mmの焦点距離になる。
しかし、焦点距離が短くなると歪曲収差が気になる。

「GANREF」というサイトでデータをチェックすると「最大値0.14% 平均値0.08%」で、ほとんど目立たない、というか、分からないレベルだと思える。
「価格.com」最安値で現在38,263円。

もう一つ候補をあげた。

「シグマ MACRO 50mmF2.8 EX DG」。
「価格.com」最安値で現在22,685円。デザインから見ても古いレンズで「価格.com」でも随分後ろの方にある。

歪曲収差は「最大 -0.17% 平均0.03%」皆無と言って良いくらいのレベル。
しかも、このレンズは歪曲がマイナス、つまり一般的なタル型の逆で「糸巻き型」と呼ばれるものであるのが珍しい。シグマは「12-24mm」もそうで、この糸巻き型になる物が多い傾向にある。古いレンズは特に。
これは元々35mmカメラ用のレンズで、その中央部分のみを使う APS-C なら、それより良いだろうとも思う。

で、マップカメラのサイトにこの「シグマ MACRO 50mmF2.8 EX DG」の中古が18,800円で出ていたので、これを買ってしまうことにした。

そうして届いたレンズをD7000に着けてファインダーを見たら、これがトンでもない糸巻き型!・・・これじゃ使い物になんねぇじゃん!

・・・・と驚いて、直ぐさまチェックしたら、やはりマップカメラに「AT-X M35 PRO DX 35mm F2.8」の中古が28,800円であったので、注文。


到着するや、早速 D7000に着けてテスト。


あらら・・・・なぁ〜〜んてことでしょう!?

糸巻き型の収差は、レンズでなくてファインダーだった。
これはD7000の欠陥といえるかも知れない。
良く見ると結構目立つ「糸巻き型の歪曲」がファインダーにあるのだ。
これが、強調されたのだろうか?
D7000のファインダーは視野率100%に拘って、ちょっとヘンになったのだろうか?
これには驚いた。

試しに歪曲のテストをしたものを下に載せます。
A4の紙に10mm方眼を書いて、だいたいB5の大きさになる辺りに赤の枠を入れてある。
左端が少し歪んでいるのは、照明の熱で紙が浮いたのを気付かなかったため。

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上が「シグマ MACRO 50mmF2.8 EX DG」
被写体とセンサー位置の距離は、おおよそ720mm。ちょっと離れてしまう。

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これが「トキナー AT-X M35 PRO DX 35mm F2.8」
被写体とセンサー位置の距離は、おおよそ510mm。トップの複写台の写真はこのレンズを使っているところ。これくらいの距離なら使いやすい。
やはり35mm 換算 50mm くらいが丁度良い。

歪曲収差に関しては、どちらも「合格!!」・・・である。ほとんど分からないレベル。これなら、ばっちり使える。
さすが単焦点レンズ。
ズームレンズの歪曲を見慣れちゃうと、この真っ直ぐの線が真っ直ぐに写る、という、この極当たり前のことが新鮮にも感じられたりする。
「ちゃんと真っ直ぐに写ってる!」と驚いちゃったりしちゃうわけだ。

オッチョコチョイで、2本のレンズになってしまったが、初めのシグマを私物として、トキナーの方を公費購入にさせていただいた。
シグマは、もともと 35mm フィルムカメラ用に作られたものなので、フィルムカメラ用のマクロレンズとして使えるからであります。
トキナーは、しばらくは複写専用。

トキナーを使えば距離が短くなるので、これほど大掛かりなセットでなくても撮れそう。・・・なので、この2本は併行して使える。2本で良かった、という感じ。

ところで「どうしてスキャナーを使わないの?」と思われるかも知れないが、古い本はスキャナーにはかけられないものなのです。
貴重なものだったり、ボロボロの物だったりするので・・・・。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
文化財保護の領域ですね。同じデジタル化でも、自炊とは対局にある構えですね。
エム
2011/02/16 05:49
あ、もしかしたら、自炊も可、ですね。
このコピースタンド等のセットをいつでも使えるようにしておけば「自炊」もできますね。
スキャナと、どっちがいいか?ですね。

例えば江戸時代の本などをデジタルで撮っておけば、論文への引用も、印刷して復刻することも簡単になるので、持っている本を一通りコピーしておく、というのが第一の目的ですが、いずれ、整理整頓を考える、ということで、またこれを取り上げるつもりでいます。
三日ボーズ
2011/02/16 08:56
D7000のファインダーの歪曲を見付けるなんて、凄いですね!!、、、

これは、ニコンD7000の欠陥ですね、、、
写真に拘る三日ボーズさんの、飽くなき追究を感じました、素晴らしい!!!
007
2011/02/16 14:02

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