倫敦巴里

アクセスカウンタ

zoom RSS デジカメのフルサイズセンサー化について考える

<<   作成日時 : 2012/09/27 13:26   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 4

画像
今回のフォトキナにおいて、ニコン・キヤノン・ソニーの各社から、揃って「35mmフルサイズセンサー」を搭載した一眼レフが発表されました。

ソニーのα99は、トップエンドなのかも知れませんが、ニコンのD600と、キヤノンのEOS6Dは、それぞれ廉価版というニュアンスで、小型軽量化して、値段を落としたものです。
どちらも、実売では20万を切り、性能もトップの機種よりは落ちるものの、画素数など、必要十分なものであります。

たとえばニコンのD800は、ダントツ・ぶっちぎりの高画素のセンサーを載せてきましたが、ニコンのヒト桁よりは小さく、これは D700の流れであるように思えるものの、一回り大きく、レンズを含めると、持ち歩くには結構気合いが必要な感じがいたします。

「高い・でかい・重い」の「三重苦」という感じがしておりました。

あそこまで高画素である意味を考えると、レンズだって大型の物が必要になってきます。
これも「三重苦」です。トータルでの「三重苦」は大変なものだと思います。

APSが1600万画素が当たり前となってくると、D600の2000万画素を超える、というのは仕方ないスペックなのでしょうが、このあたりの画素数で十分なので、このあたりでそのままずっと行ってもらいたいものです。
画像
センサーメーカーでもあるソニーが、フルサイズ一眼レフに新しい形を提唱してきました。
なるほど、ソニーの一連の、ハーフミラーを使った機種は、これまでの常識的な意識を根底から変革するものかも知れません。
そしてフルサイズのコンパクトカメラという物も作ってきました。

ニコン・キヤノンが廉価版を出した、ということが、ターニングポイントになるかも知れません。
そして、センサーメーカーのソニーがフルサイズに力を入れてきたということも、合わせて、フルサイズセンサーの新しくも、大きな流れを作りそうな感じがします。

電子機器の発展は、高い技術が、短期間でこなれた技術になってしまうということと、量産によって高価だった物が見る見るやすくなってゆく、という傾向が何にしてもいえることであります。

おそらく、フルサイズセンサーについても同様のことがいえるのかも知れません。

良いセンサーを作れる技術を持った企業も少ないので、まだまだ競争相手が少なく、極端な低価格化はずっと先になるのでしょうが、フルサイズセンサーを持つカメラの占める割合は増え、フルサイズセンサーの需要は確実に増えます。

もともと、デジタルカメラに対抗するために、カメラの小型化とプリントまでを管理しやすいものとして生まれたAPSというフィルムを使うカメラは姿を消したのに、たまたまサイズが近かったということで、この過去の遺物で、現物は無くなってしまった物の名前が、デジタルカメラのセンサーの名前として生きているという変な話です。

「8ミリビデオ」みたいなものです。

もともとは、一眼レフをデジタル化する際に、それまでのレンズを流用するのが前提で、しかしながらそのまま使うと周辺の画質がかなり目立って悪くなるということと、一番大きな理由は、それよりも大きなセンサーを作れなかった、ということでありました。

はじめの頃、そう、まだコンタックスというカメラの在りし頃、コンタックスNというフルサイズセンサーを搭載した物が出ましたが、このセンサーは、センサーの回路を半分に分けてシリコンウエハーに2回露光して作っていたと聞きました。
いまでも、そうなのではないか?ということも聞いた記憶があります。

レンズの性能に関しては、フルサイズカメラに撮っては、未だに厳しいものがあるようで、特にニコンマウントは、口径が小さいために苦労しているような感じがします。

この「フルサイズセンサーが良い」という感覚の根底には「いつかはクラウン」的な、トヨタが生み出した車のピラミッド構成の商売が日本人に影を落としているように思えてなりません。

いつかはトップのクラウンに乗りたい、という、ピラミッド構造と上昇志向という意識があるように思えてなりません。それはサラリーマンの出世に等しいものでもあるのかも知れません。

上級機種があるなら、それが良いに決まっている。今はこれで我慢するけれども、いずれは最上級の物が欲しい。
・・・そういう意識が根底に根付いてしまっているのかも知れません。
画像

しかしながら、実はAPS-Cセンサー搭載カメラ用のレンズには、ニコンもキヤノンもあまり力が入っていないのではないか?という感じがしております。

両社とも、最上級にフルサイズを構えることで、それに対応するレンズは「三重苦」のレンズが作られていて「三重苦」はイコール「高性能」というものです。

そういうレンズがAPS-C用には作られません。
広角レンズにはフランジバックが長すぎて、良いものを作りにくいという事情もあるでしょう。

初めAPS-Cの一眼レフが出た時には、これまでのレンズ資産が生かせることで、フィルム用のレンズを流用するという前提があったので、はじめから、専用レンズは仕方なく作るような感じがしていました。

やがて、プロ用の高価ながらフルサイズの一眼レフができて、その感じは強くなりました。

そういう状況で、やはり、APS-Cは廉価版。フルサイズを買えない人が買うもの、という感じがしてしまう訳です。

ですから「価格.com」とかの書き込みを見ても、フルサイズ機について「あこがれの」とか「いつかは」というような捉え方で、語る人が多いように思えます。

オリンパスがフォーサーズという規格を作った時には、デジタルの一眼レフとして在るべき規格をゼロから考えたものです。
そしてそれは実現していると思います。
これからどうなるかはわかりませんが、もともとのフォーサーズシステムの「レンズの画質は」トップでした。

しかしながら、いかんせん、センサーの性能が追いついておらず、追いついたかな?という頃に、マイクロフォーサーズに取って代わられそうな状況になってしまいました。

そして、フルサイズ機の流行です。
オリンパスは、タイミングがすべて合っていない、という感じすらします。

あのセンサーの大きさで、理想のレンズを作るとオリンパスのフォーサーズの、いわゆる「松レンズ」という大きさで高価なものになってしまいます。

フォーサーズのセンサーとフランジバックをほぼ2倍にしたものがフルサイズです。

ですから、理想としては単純に言ってしまえば、フォーサーズの松レンズと同じ性能をフルサイズに要求するならば「フォーサーズの松レンズ」を2倍にした大きさのレンズがフルサイズには必要なんだと思います。

レンズに限ってはアナログの物理的性能なのですから、そういうことになるんだと思います。

ましてや、これからのフルサイズは無用とも思える高画素競争です。レンズの性能は限界にきているといえるでしょう。

キヤノンはこの後、ニコンD800を越える高画素機を用意しているといいます。
もう、センサーの解像度は完全にレンズを越えます。

D800のような画素数は、本来は、中判のデジタル辺りに相応しい物なのではないか?と思います。

この、画素数競争はどうなるんでしょう。

APS-Cサイズのセンサーを持つカメラというものも、どうなって行くのでしょうか?
本家APSカメラのような消えゆく運命にあるのでしょうか?

APS-Cサイズのセンサーは、フジフイルムのX-Pro1のようなカメラに合うのかも知れません。
しかし、これとて、ライカのように、フルサイズ化するかも知れません。

ま、ズームレンズが前提だとライカタイプのカメラでフルサイズは難しいでしょうが、未来への動きはわかりません。

もしかしたら、フルサイズを持っているメーカーにも「いずれフルサイズ」というか、APS-Cは一時的か?廉価版か?・・・というようなニュアンスがあって、力が入らなかった、という面もあるのではないか?とさえ思います。

フルサイズ用のレンズはAPS-Cには使えるけれど、APS専用レンズはフルサイズには使えません。

フルサイズの一部をAPS-Cにして使うことはできるので、在る意味、大は小を兼ねるともいえます。
D800位の画素数があればAPSサイズにして望遠を稼ぐ、なんてこともできるでしょう。トリミングで済むことでもありますが・・・

これだけスマホが普及してくると、安価なコンデジの必要性も無くなってくるのかも知れません。

そんな中で、フォーサーズやマイクロフォーサーズという規格はどうなって行くのでしょう?

・・・続く・・・

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
う、ん、ん、、、全て過渡期なのかも知れません、、、
成るように成る、のでしょう、、、当たり前ですね、、、(-_-;)

新製品がどんどん出て来て、不満は無いし、あまり使わないけど、新型に惹きつけられて、値動きを見たりしてます、、、(^_^;)

これではあかん!、という事でブログ用にもμ4/3機を使うようにしました、、、小型のレンズはやはり便利です、、、デジカメの原点は「お手軽」と想定してる小生は、最早古いGF1でも満足の最近です。
007
2012/09/27 14:00
私も、一番使いやすいのは、最初のマイクロフォーサーズ機、G1だったりします。
三日ボーズ
2012/09/27 23:34
D600いじってきました。
大きさ・持った感じは、D7000と変わらない感じです。
シャッター音が、おそらくミラーなどが大きくなったこともあるのでしょう、大きな音になっています。切れは良い感じがします。
歯切れの良さ・小気味よさはD7000の方が上です。
静音モードでも明らかに音が大きくなって、ちょっと「静音」ではないな、という感じでした。
多分D7000のAFセンサーを使ったのでしょう、フルサイズになって、カバーする範囲が狭い感じがします。
私のようにスポーツを撮るのなら、D7000の方が良いと思います。
やっぱり、D7000で十分かな?という感じがしてきました。
三日ボーズ
2012/10/05 00:28
デジタルになってから、性能だけが一人歩きです!、、、

最後の決めは人間力ですから、D7000で十分間に合うと思います。

ただ、ソニーのα99のカメラ造りには先進性を感じました、、、
もうスぺック競争は止めて、人間の使い易さを追求して欲しいと思います。
007
2012/10/05 04:27

コメントする help

ニックネーム
本 文
デジカメのフルサイズセンサー化について考える 倫敦巴里/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる