森さんの戒名「恵みの光が留まるように」・・・???

【サンケイスポーツ 12月7日(金)21時1分配信。写真はNHKより】
11月10日に心不全のために亡くなった女優、森光子(本名・村上美津=むらかみ・みつ)さん(享年92)の本葬が7日、東京・青山葬儀所で営まれた。
戒名は惠光院放譽花雪逗留大姉(けいこういんほうよかせつとうりゅうだいし)。森さんは戦時中は慰問団の一員として、戦後はラジオ、テレビ、劇場から聴衆、観客、後輩、同僚の心に希望の燈火をともしてきた。その燈火が花雪の時節を通して培われ、その光源から放たれる恵みの光が、これからも多くの人々の心に留まり続けるという意味が戒名には込められている。森さんは無宗教のため、位牌は祭壇に置かれなかった。
・・・・よくわからないニュース記事です。
何で無宗教なのに戒名なんでしょうか?
一説には「阿弥陀寺という寺の住職が付けた」ということも聞きました。
ボーサンが付けたにしては「逗留大姉」というのが名前に相応しくないように感じます。
「逗留花雪大姉」ならまだいいように感じますが・・・
「家族による密葬はすでに行われました」ということです。
これも無宗教だったとすれば、この記事の「無宗教のため、位牌は祭壇に置かれなかった」という記事はおかしいものです。
まず疑うべきは、この記事を書いた記者が無知だったということですな。この可能性が一番高い。
ボーサンが付けた戒名があって、葬儀(密葬)を無宗教でやることは無いでしょう。
前述のような戒名の感じから、美空ひばりでも、石原裕次郎でも、結構みんな戒名があるからと、素人が勝手に付けて家族葬?・・・という可能性も無いとは言えないでしょうが・・・
密葬は、佛式でやって、お別れ会を無宗教というか、ひとつの宗教に依らずに「お別れ会」とする、という形が、そもそも「告別式」の原点です。
位牌があるのに「位牌を置かなかった」というのは、そういう考えがあったからなのだと思います。
それをこの記者が、よくわからないままに、勝手に「無宗教のため、位牌は祭壇に置かれなかった」と書いた、という可能性が一番高いような感じがします。
ちなみに「NHK NEWS WEB」ではそのことには触れていません。
またぞろ「無宗教」という言葉が安易に使われてしまいました。
このサンケイスポーツの記事では、戒名の意味もいい加減に伝えられてしまいます。
困ったことです。
この記事へのコメント
「森さん、戒名にも人柄表れる“恵みの光”」・・・だって。
本来、戒名は仏弟子になった事の証ですから、無宗教の人が戒名を貰うのはおかしな話です。
恐らく、『位牌と戒名があれば、供養出来る』という、安直な考えなんでしょう。
故人が無宗教であるなら、故人の意思を尊重し、俗名で葬儀をすべきではないでしょうか。
これでは、遺族と寺の勝手な自己満足に終わるだけです。
ご家族がどういう構成だったのか、お家がどういう家だったのかわかりませんが、この世代の人が無宗教、ということは考えにくいと思いますので。