萬福寺の梵唄

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国立劇場、年に一度のほぼ定期公演。今回は黄檗宗・萬福寺。

この施餓鬼の法要は何年か前にここで拝聴した。
その後、高崎の達磨寺に聴聞に行ったんだった。

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梵唄(ぼんばい)というのは・・・
「梵」はインド、「唄」は歌。つまり「インドの歌」。禅宗では梵唄と今でも呼ぶ。
声明(しょうみょう)というより、梵唄と言った方がしっくりくる。
元々の「声明」は言語学であり、日本では後に音韻学という感じになっていた。

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声明公演なのに・・・お茶屋さん〜。
そりゃ〜「宇治」ですからね〜〜。

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声明公演なのに・・・お粥。
物販が賑やか。お客さんも、こういうのに釣られやすいマダムが多いか?
結構買ってる人がいた。

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声明公演なのに・・・撮影会。
これは、木魚の原型といわれる「魚板(かいぱん・魚鼓)」。

魚の形をしているのは、魚は日夜を問わず目を閉じないことから、寝る間を惜しんで修行に精進しなさいという意味である。そして、口にくわえた丸いものは煩悩を表し、魚の背をたたくことで煩悩を吐き出させる、という意味合いが有る。そして雑学だが、眠気覚ましの為に一定のリズムを刻んでいたとも言われる。明代には、現代の木魚の形が確立している。
(Wiki先生)

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「体験用」というのがあった。

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声明公演なのに・・・顔出し看板。
これは「ラゴラ尊者」。萬福寺にはリアルな木彫りのがあり、これはその写真。文字通りの顔出し(ハメ)看板。
これ以上の顔出し看板を知らない!

さて、黄檗宗の梵唄や如何に?

一番の特徴は「唐音(とういん)」という読み方。

「明」を読む場合・・・「みょう」(呉音)、「めい」(漢音)、「みん」(唐音)。
「京」は・・・きょう(呉音)、けい(漢音)、きん(唐音)、となる。

元々は鎌倉時代以降で、室町時代には「宋音(そうおん)」と呼ばれていたらしい。
「唐音」というものの、実際には「宋音」と呼ばれていて、黄檗宗の場合は、江戸時代の初期のことで、当然「唐」である訳が無い。
「般若波羅蜜多心経」が「ぽ ぜ ぽ ろ み と しん きん」となる。

鳴り物とリズムも黄檗梵唄の特徴と言える。
総じて「中国の音楽」という感じで、日本の仏教の声明・読経と較べると異質な感じがする。

萬福寺には華僑の壇信徒が多いと聞くが、中国人が聞くと「中国の古典」という感じなんだろうか?
江戸時代の中国の音楽と読みを伝えているとしたら・・・どう聞こえているのだろうか?

黄檗宗の「大般若」は初めて聴いた。
これも興味が惹かれる。
経本パラパラ・・・にも色々やり方がある。

「大般若経六百巻」は、そもそも、この萬福寺の経蔵「法蔵院」で、今でも手刷りされている。
ウチにある大般若も黄檗版である。
1669年一切経の開版を志した鉄眼禅師が、隠元禅師から黄檗山内に寺地を授かり、藏板・印刷所として建立したもの。
この一切経が、いわゆる「明朝体」で書かれていて、明朝体と原稿用紙のデザインの元になっているものです。

1664年(寛文4年)に『大蔵経』を刊行することを発願し、1667年(寛文7年)には全国行脚を行って施材を集めた。上述の事情(一度は集まった蔵経開版のための施財を、惜しげもなく飢民に給付し尽くした。しかも、そのようなことが、二度に及んだという)によって、二度まで断念したが、3度目にしてようやく施財を集めることを得、京都の木屋町二条の地に印経房(のちの貝葉書院)を開設し、1668年(寛文8年)に中国明の万暦版を基に覆刻開版し、1678年(延宝6年)に完成させた。1,618部7,334巻。後水尾法皇に上進した。この大蔵経は黄檗版大蔵経または鉄眼版と呼ばれている。万暦版の覆刻ではあるが、行間に界線は彫られていない。その版木は、後世まで黄檗山の宝蔵院に収蔵され、貝葉書院を通じて、求めに応じて摺印が行なわれ続けている。

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とにかく、中国!という感じ。
でも、ちょっとマイナーに転調する所があり、その辺は都節の影響があるのだろうか?

相変わらず、拍手をされる僧侶というものに違和感を感じつつ、今回は、間に2回の休憩を入れて、国立劇場としては時間も取って「上演」されたので、良かったと思う。

んで、やっぱ、現地で聴かないとな〜・・と思いつつ帰途についたのでありました。

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