いにしえのメモリー

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以前も、家系図を作って、墓誌を作り直したいという方や、先日も、沢山有る位牌を過去帳にまとめたい、という方がいたが・・・
また、過去帳へのまとめを頼まれた。

この前、過去帳にまとめた人の近所で、その話を聞いて「ウチも・・」と思ったんだそうな。

またまた、でました江戸時代。
「享保」なんて平気で出てくる。

「徳川享保年間、時の将軍吉宗の命を受けて単身密かに諸国を巡る1人の男がいた。
いかなる時にも、何ら公儀の庇護を得られず、それだけに、彼の過ごす日々は、孤独と、危険と、そして息苦しいまでの緊張の連続であった。
その男、諸国見回り役、秋月隼人。その使う剣は、花吹雪抜刀流!」


・・・の「享保」である。(^^)

安永、宝永、天明・・・
訳わかんなくなって、江戸の年号をプリントアウトしたわサ。

以前・・・
「昭和の30年代までは子供が亡くなるのが圧倒的に多かった」という記事に相応しいと思い、読めないように画像処理して、過去帳の子供の戒名「童子・童女等」がかろうじて読めるようにして、その戒名の一部をブログに載せただけで、本山からクレームがきた。
そのクレーマーは、その加工しまくった写真を「読める!!」という。
しかも、童子・童女というところだけを切り取った写真だ。
これが読める方がおかしい、というものだ。
じゃぁ読んで見ろといっても、答えない。読めると言い張る。

差別戒名で「そういう方面」から突っつかれて異様に過剰な反応をしている。
差別の歴史そのものではなく、単なる圧力団体への怖れだけしか見えてこない対応である。
本山から来た内容証明郵便にも、空虚な偽りの言葉しか書かれていなかった。
そのクレームの主は「(本山からの)文書は公開しても良い」と言ってるので、いずれ公開したい。

過去帳には、言うほどの個人情報は無い。
何せ、ウチの過去帳には、故人の名前が載ってないのだ。

「○○の妻」「△△の弟」などと、どうも家長からの続柄でしか書いてない。
年齢も書いてないし、その人を特定するのは難しい。
特に、女性の場合は、個人名が分からないコトの方が多い。
これは、位牌が無いと分からない。年齢もそう。

家長(施主名)が中心で書かれているようだ、というのは今に至ってもあって・・・
現在市販されている過去帳の台紙も、故人より、施主名の方が大きくなっていて、施主名のフルネームがあって、その関係を書いて、故人の下の名前を書く、という風になってる。
そういう伝統的なモノがあったのだろう。

だから(ウチに限ってのことかもしれないが)過去帳には、それほどのデータは見られない。

おまけに・・・
こういう作業をすると問題になるのが「旧字、略字、誤字」をどうするか?・・・ということになる。

位牌には「圓」とあるのに、過去帳には「円」となっていたり、旧字・略字が適当に入り交じっている感じ。
これは、過去帳をそれほど重視していなかったのだろう。
まあ、いっときの住職がそうだった、ということだろうが・・・

ウチの過去帳には、戒名がホントに2文字しかないのがあって、何これ?・・・と思うと「信士・信女」を略しているのか?!・・・ということになる。
昔は「2字信士」が当たり前だったのだ。
良くて「4字信士」。

「・・院・・・居士」というような戒名が増えるのは、明治になってからで、どうも、葬儀そのものが豪華になる傾向だったらしい。

それにしても、その300年をワタシの書く字で締めちゃって良いのかどうか?!
これは重くのしかかるものがあるなぁ〜。

300年後に、ワタシの字が「へたくそ・・・」と笑われることになるかも知れない。(^o^)

・・・嗚呼〜!

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木に墨で書いた物が、300年を超えて残っている。
写真のように塗りの位牌はもっと保つのだろう。

墓標などは、石によっては風化が進んでそれほど残っていない物もあるようだ。

声明関係の資料で、400年ほど前のものが手元にある。
紙に墨でも、それだけ残る。

やはり、和紙に墨、というのが一番のアーカイブなのかも知れない。

デジタルデータは永遠不滅かも知れないが、現在の我々は、それを保管するに相応しい媒体を、未だに手に入れられずにいる。
その媒体も、日進月歩で変わっていってしまう。
これも困ったことだ。

実体の無い創庫に、実体の無い物をしまっているようなものだ。

結局、紙に印刷したものが一番残るのか?・・・という思いもあって、今、本作りを進めていたりする。

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